惚れてまうがな
その辺の女の子より可愛くて性格もいいなんて、そりゃ惚れるわな。みんな大事にしたいわな。
大学生ながら父の遺言により、ある高校の理事長に就任する史生が、ある日出会ったホスト高志は自分の高校の不登校生だった。
とりあえず不登校なのは何故なのかを知るためにも高志に会いに行くが、そのうちに彼のことを好きになっていく。
二人の気持の高まりがすごく自然で、ほのぼのした中にもHは濃いめでよいです。
そうして不登校の原因も教えてもらえることになるが、それは理事長としては見過ごせないことで、その問題を解決しようと思案している時、史生の年上の甥の真之に高志との仲がばれ、史生が理事長だということもばれてしまう。
自分をだまして学園のために寝たのかーと高校生ならそういう思考になりますわね。
史生がショックで泣いて、その側で真之がわたわたしてるのは、面白いです。なんだかんだと史生が好きで大事にしたいのね。
まあ真之が史生のためならばと画策してなんとか不登校の原因の悪党・水泳コーチの塩原を捕まえ、史生も高志と仲直りしてハッピーエンドです。
真之の立ち位置がすごくキイてますね。キャラをうまく使ってるし、それが変にぶれないし。下手な人だとそんなキャラだったか?と無理やり感がある使いかたするひともいるけど、名倉さんはすべて自然に話をもっていくので、すんなり読めますし、読後感も満足です。
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