名台詞「チュゴレ？」（殺してやろうか？）で有名 - 猟奇的な彼女の感想

暴力的な美人の彼女に一目ぼれした恋愛ドラマ

いっつも「チュゴレ？」（「殺してやろうか？」）と言う彼女に惚れてしまう男の子

なよなよした感じの男の子が女子大生の美人彼女に恋していく様は、笑えると同時に逆に惚れてしまう彼女の気持ちもわかってしまう。い最近Ｍ気質な男性が多いから最初はこの主人公もＭ？なんて思ったけれど、やっぱり男。このあたりに最終的には恋愛に失敗して暴力的になった彼女が変わっていくのが可愛い。

同じ女として、こうゆう恋愛してみたいと思う願望もないこともないから、このドラマで言いたいことをガンガン言ってる彼女はうらやましい。このドラマを見た後は何だか気分がスッキリしてて、旦那にも強気で攻めてみたり？

言いたいことを遠回しに表現する日本人に比べて韓国人はハッキリと自分の想いを伝えるのが、苦手な人には苦手だけど日本男児とは違ったストレートな愛の表現に心を動かされる女性は少なくないと思う。私はこのストレートでまっすぐな愛情があるから素敵だし、彼の惚れた彼女につくしまくる姿はやっぱり惚れてしまう。

主演女優のチョン・ジヒョンがこの役にピッタリ。大きな猫目がこの”猟奇的”という表現にピッタリな女優なんだと思う。最近では色々なドラマで主演を張り出して来ていてたから、さらに演技にも拍車がかかってきたのだと思う。他に出ているものとして知っているのは、時代物のドラマとかも素晴らしい演技力を見せているように思う。このような役とかも上手にこなすようになった女優だと思う。

チャン・ジヒョンはこのドラマでは細身の体でチャ・テヒョンをいじる姿が多く見られるのだけれど、そのギャップに魅了され笑ってしまう。けれど、元カレへの恨みを全部受け留めてくれるチャ・テヒョンは、実は曲がったことが大嫌いで、ある面は正義の味方的な面もある。そんな面にの純粋でチョン・ジヒョンが惚れたのかなぁ？とも同じ女性として感じる。チャ・テヒョンが彼女に惚れこんでいる姿に、視聴者もついつい惚れてしまうのではないかと思う。時には男のくせに！なんて思うのだけれど、やっぱり男の愛情は女性を包むことかな？これを恩着せがましくやらないチャ・テヒョンの良さを見てほしいと思う。

また、チャヌ（主人公）側の家族も面白い。このほんわかな彼が出来るには両親の面白さもあったんだなぁと家族ドラマも見れるのがうれしい。女の子が欲しかった両親の元でそだっただけに、見た目は筋肉質で男らしい容姿をもつチャヌだが、その容姿に似合わず動きはなよなよしていて女性っぽく、すっごく内向的な彼。この息子を生み出しただけあってアットホームで笑いの絶えないご両親と家族を見るだけで心温かくなる。

恋愛ドラマとしてはベタな美人の女子大生に惚れる話だが、みんなが憧れるにも、あの暴力的な面でほとんどの男性が彼女を敬遠してしまう中、うまれたカップル。なんであの組み合わせなの？と誰からも思われるこのカップルに羨ましく微笑ましい気持ちにもなる。

学園内の話で終わらず、その後も長く続くストーリーに目が離せなくなってしまうのが、ドラマ制作を上手にしているのだと思う。長すぎて何度もストーリー内容を重複させるドラマに比べて内容はサクサクと進んでいくし、次の話を気にさせるように終わる終わり方が、どうしても一気に見たくなってしまうドラマの一つだと思う。

チョン・ジヒョンの名台詞「チュゴレ！」は使ってみたいが日本人には適していないセリフかも？これからの女性はどんどん男性と対等に社会に出ているのだから、恋愛の面でも韓国女性ほどではなくとも、強気なセリフの言える恋愛も素敵なのでは？

そのほかにも名台詞としてグッとくるのは、「未来で会ったことある？」っていう、二人の出会いは運命だったんだって事を感じさせるセリフ。運命の出会いだと思うとやっぱりキュンとする。

一見恋愛ドラマとしては辛口な意見が出そうなドラマだが、純愛とは違った面が魅力。暴力的な場面があるから苦手な人は避けた方がいいかも。私なんかは、暴力というか、ハッキリ言ったり言われたりが好きなんで、見ててスッキリそして、チャヌの惚れ方にあったかくなれる面が好きなので見どころ。

始まりがいまいちなんで、見始めは聞いてたのとは違うなって思って見るのをやめそうになるけれど、そこは何となくザックリ見過ごして、中盤からが面白くなってくるから、そっから集中して見ても十分楽しめる。最初なんかは、これ時代物ドラマだっけ？って惑わされてしまうほど、古風な始まりと服装のセットや８０年代のいファッションなんかも見られて監督のドラマの取り方なんかも楽しむことが出来るかも。ほとんど二人の恋愛話なので、深いキャストの人間関係なんかもわからなくっても見れるドラマとしては数少ないかと思う。