子供から大人までいつもうなされる、一休さんから得た知恵は一生もの!女の戦いも見のがせない!?
「このはしをわたるべからず」のフレーズでお馴染みの一休さん(8歳!)。私がテレビで見たときは小学生でしたが、どう見ても同じ年くらいの坊主頭の小僧さんが、大人相手に堂々と渡り歩く少年に釘付けになったものでした。当時は正直言って頓智の意味がわかってなかったし、そもそも一休さんが解決することも、さすがだなと感心したふりしつつ、やっぱり意味が分かっていなかった私。
「ま、アニメだし、こんなの作り話だから・・・」
小学生ながら悔しくて、内心感心していたくせにそんなことをつぶやいておりました。ところが、斜に構えている場合でないことが繰り広げられ始めます。それは、なんといっても個性的な女子の戦い。一体みんな何歳なんだと当時は思いましたが、とりあえずさよちゃんと、弥生さんの二人は外せない存在でした。私はさよちゃんには、正直うっとうしい印象がありました。まとわりついてうるさいような。弥生さんは大人っぽいお姉さんながら、きれいなお姉さんに留まらない不思議な魅力にあふれた中学生みたいな。ところが、弥生さんは、一休さんに思わせぶりなそぶりを見せながら、頓智対決を挑んだり、桔梗屋さんの娘らしく対決に勝つべく裏から手をまわしたり、なかなかの強者。好きな相手にも容赦ないのです!あぁ、ツンデレを一人ずつに分けてしまった印象も。一休さんのあっさりした態度もどうかと思いつつ、でもなんといっても、一休さんのお母さんの前には二人は負けると思うのです。
エンディングで、「母上様ー」とうたわれる伊予局さま。ご存知声は峰不二子。随分雰囲気が違うが全く違和感がない。むしろこれ以外の声はありえない。しかしたった5歳のわが子を寺に出家させるとは、やさしいだけでない強い母です。てるてる坊主(母の小袖で作られている)を心のよりどころにしている一休さん。5歳から16歳まで過ごした安国寺で、お母さんの代わりに一休さんを支えたてるてる坊主。最後は、あのさよちゃんにも手作りのてるてる坊主を贈られます。女の戦いはさよちゃん勝利?(おいてかれますが・・・)
今、小学生のわが子に「ねぇねぇ知ってる?」と自慢げに上記の頓智を質問され、一休さんの偉大さに感じ入りながら、いま見ても女として、母として、大人として、この頓智にどう答えるのが正解なのか、そんなことをしばし考えておりました。わが子「答え、わかんないのぉー?」いえ、考えてるんですけど・・・。目の前のさよちゃん、弥生さん並みに手厳しい。- あなたも感想を書いてみませんか?
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