自分のことを認める、愛する
小さな女の子のリリー、そしてリリーの大事なぬいぐるみのブルーカンガルー。 2人は仲良しで、誕生日も同じ。そして、今日はその誕生日会。 リリーは大好きな色のピンクで装い、お家の装飾も、ご馳走も、ピンクで彩られて華やか。 友達もたくさん訪れますが、みんな、ピンクの服とプレゼント。 友達が連れてきた自分のぬいぐるみ達も、ピンク。 ブルーカンガルーだけが青。 パーティーの最中に手品を披露してくれる手品師もピンクなら、その助手もピンクの妖精に扮しているし、披露する手品は白いウサギをピンクのウサギにするなんていうもの。 自分の姿が場にそぐわない、という疎外感。ブルーカンガルーの気持ちが、とてもせつないです。 みんなに合わせなきゃ、とか、ピンクの色にならないと愛されないかも、みたいな感覚になるブルーカンガルー。 リリーやリリーの母、周りのみんなだって、リリーがピンクも好きだからと思って自然にやってることなだけで、心底ブルーカンガルーをハブろうと思ってるわけではないはずでも、ブルーカンガルーが不安になるのは凄くわかります。 自分を認めたり、自分に自信を持ったりするのって、やっぱり一人でできることじゃないだろうから。 人に認められたり人に褒められて初めて自分を愛せることってあるんですよね。 なので、ブルーカンガルーはいい持ち主に当たったなあと思える結果で、嬉しかったです。
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