コーヒーをめぐる冒険のあらすじ・作品解説
コーヒーをめぐる冒険は、2012年に製作されたドイツ映画である。監督・脚本は、ヤン・オーレ・ゲルスター。出演者は、トム・シリング、フリーデリッケ・ペンプター、マルク・ホーゼマン。 ベルリンに住むニコは、2年前に親には内緒で大学を辞め、仕事もせずに親からの仕送りで暮らす日々。 恋人と迎えた朝、恋人からコーヒーを勧められるが遅刻しそうだからと断り、そそくさと恋人の家を後にしたニコ。そこからニコのツイてない日がスタートする。 以前、飲酒運転で捕まったために運転適正検査に行くが、職員に失礼な質問をされた挙句に免許は返却してもらえず、カフェに入ってコーヒーを頼むものの、お金が足りずに浮浪者呼ばわり、ATMでお金を引き出そうとすると、カードが使えなくなっていた。そんな、どこか自分と世界が合わないような感覚を象徴するかのように、行く先々でコーヒーが飲めないのであった。 ベルリンに住む人々の孤独と温かみをスタイリッシュな映像で描き出し、ドイツアカデミー賞にて6部門受賞した。