趣味の問題のあらすじ・作品解説
裕福な美食家が”もう1人の自分”を創造しようと画策するフィリップ・バランの同名小説を原作とした、2000年に公開されたフランスの心理サスペンス映画。デビュー作「私家版」で知られるベルナール・ラップ監督の第2作にあたり、「ドライ・クリーニング」のジル・トランとともに脚本も担当している。 化粧品会社を経営する実業家フレデリックは孤高の美学を持つ洗練された美食家である。ある日、レストランで働く若者ニコラが、鋭い味覚と繊細で知的な振る舞いから彼に見初められ、”味見役”として高給で雇われることに。けれど、仕事は料理だけに限らず、全てにおいてフレデリックと同じ物を身につけ、行動するよう命じられるうち、ニコラは次第に変わってゆくが…。 フレデリックを「焼け石に水」のベルナール・ジロドー、ニコラを「トリコロール/赤の愛」のジャン・ピエール・ロリ、ニコラの恋人ベアトリスをフリーレンス・トマサンが演じている。他に「大人は判ってくれない」のジャン＝ピエール・レオ、シャルル・ベルリングなど。
