ル・バルの評価
ル・バルについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
ル・バルの感想
唄は世につて世は唄につれ
セリフ一切なしの人情コメディ1983年フランス・イタリア合作映画。監督はイタリアのエットーレ・スコラ。この映画には顕著な特徴があって、セリフが一言もありません。歌われる唄の歌詞はありますが、ミュージカルではなくあくまでBGMとして流れるだけなので、セリフ代わりになっているわけではありません。と聞いただけで敬遠したくなった方は多いのではないでしょうか。あ、前衛映画ね。とか、何だか小難しそう、とか。ところがどっこい、この映画はそうした予断とは正反対の、物凄く判りやすい、誰にでも入っていける、ベタな人情コメディなのです。セリフがない、というとパントマイムを連想される方もおられるでしょうが、この映画にはそれとも少し違います。登場人物の動きはすべてリアルな日常の動作と、そしてダンスです。そう、この映画では8割程度の時間、登場人物がダンスを踊っているのです。なぜなら、これは、ダンスホールを舞台にした映画だ...この感想を読む