リトル・マーメイド III/はじまりの物語の評価
リトル・マーメイド III/はじまりの物語の感想
愛と音楽は大きな力をもっている
それはとても切ない始まりアリエルがまだ小さい時、アリエルの母親は船の事故で亡くなってしまう。妻を心から愛してやまなかった父トリトンはその悲しみや辛さを少しでも遠ざけるため、彼女の好きだった音楽を宮廷内で禁止してしまう。暗く色を失った宮廷で大きくなったアリエルは、ある日宮廷の外にある音楽クラブを訪れる。そこでみたのは、楽しそうに歌うセバスチャンではないか!母親譲りの気質もあり、アリエルは音楽を愛するようになり、やがて父トリトンにも昔のように戻って欲しいと願うようになる。Iからは想像できない、深い悲しみIはアリエルが「宮廷の音楽祭で初めて歌をお披露目する(実際にはすっぽかしてしまうが)」というなんとも期待と希望に満ちた明るい場面から始まる。それゆえに、IIIのこの始まり方がとても悲しい。愛する人を亡くしてしまったトリトンの暗い表情が痛々しく、母と音楽を失った娘たちの悲しみもまた胸を締め付ける。II...この感想を読む