うしろの正面だあれのあらすじ・作品解説
うしろの正面だあれは、1991年3月に劇場公開された、長編アニメーションである。原作は海老名香葉子の児童文学作品で、実体験をもとにつづられた物語である。監督と絵コンテは有原誠治が担当している。 主人公のかよこは、東京の下町で大家族の中で、温かい愛に包まれてのびのびと育っていた。しかし、やがて日本は太平洋戦争に突入し、かよこや周りの暮らしにも影響を及ぼし始め、かよこは沼津に疎開する。そして3月10日に、かよこがいない東京を大空襲が襲い、一人の兄を残して家族は命を落としてしまう。幸せな日々と戦争のむごさの対比に、涙なしでは見られない作品となっているが、辛さの中に前向きな姿勢の感じられるエンディングとなっている。 1993年に、VHS版が発売されている。また、文部省選定・厚生省中央児童福祉審議会特選作品・日本PTA全国協議会特選など、数々の選定や推薦を受けている、子ども達に見せたい作品として高い評価を受けている。