クジラの子らは砂上に歌うの評価
クジラの子らは砂上に歌うについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
クジラの子らは砂上に歌うの感想
圧倒される世界の中でも動機はシンプル
砂の海の上を漂う泥クジラこの漫画のすごいところは、なんといってもこの練りに練られた世界観。泥クジラの存在が何とも異質で、外の世界に何があるのかに恋い焦がれながら、隔絶された場所の中で彼らは彼らなりの“幸せの時間”をつむいできた。物語が進行するにつれ、それがわかるから…苦しいんだよね。知らなければよかったかもしれない。でも、真実を知ったからこそつかむものもあるかもしれない…。ヌースに支配されることなく、人が強く生きていくことのできる道が…。小さな島で暮らす住人はたったの500人ほど。それでも、100年近くもの時間孤立し漂流してきた中で、確実に子孫を増やしてきたんだよね。本当はもっと少ない人数だったかもしれない。印の者たちは若くして死ぬけれど、早いうちに子を設けたりしたんだろう。無印の者たちもまた、島の人々のささやかな日々を、ずっと見守ってきたんだと思う。島の外には何が広がっているんだろう。違う...この感想を読む