借りぐらしのアリエッティの感想一覧
アニメ「借りぐらしのアリエッティ」についての感想が7件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
人間に見られてはいけない。
スタジオジブリのファンタジー作品。心臓の手術を控えた少年・翔は療養のため、祖母の屋敷にやってくる。そこには、人間に隠れて暮らす住人、小人たちがいた・・・両親と一緒に暮らすアリエッティの生活が、すごくかわいい。人間の物を「借り」て暮らす、という発想が面白かったです。でも、それがすごく自然な形で描かれていたのはさすがジブリでした。小物を上手く使って移動するシーンなど、丁寧に描かれていたのが印象的です。翔とアリエッティの交流も、ほほえましくて良かったです。結果的に彼らの出会いが別れを生んでしまったけれど、後味の良いラストで良かったと思います。派手さはないですが、心温まる良い作品だと思います。
子供が夢を見れる作品
家に自分たち以外のものが住んでいる、それが小人のアリエッティたち。私個人としては、言いたいこと・伝えたいことがあまりよく分からなかったので「アリエッティみたいなのがいたら面白いだろうな」ぐらいの気持ちで見ていました。食材を調達に行くときがサバイバルのようで、見ていて少しハラハラはしましたが…大人の私にはそういう風にしか見えなかったのですが、子供たちはとても楽しかったようです。床や天井でガタっと音がしたりモノがなくなったりすると「アリエッティがいるのかも!」と目を輝かせているので子供には自分の近くに小人が住んでいるかもしれないと夢を見せることのできる作品なのかもしれません。
小人のお家がかわいい
メアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」を基にした、古い家の台所の下に暮らす小人一家の物語。人間に見られてはいけないというのが床下の小人たちの掟だったが人間の少年、翔に姿を見られてしまう。人間との出会い、小人の少女アリエッティの運命の行方とは-。ジブリはやっぱり絵がキレイ。人間の世界からちょっとずつ何かを借りてそれをうまい具合に活用して生活している小人の世界がかわいくて和みます。声をあてている神木隆之介くん、志田未来ちゃんなどの俳優陣らが結構ぴったりでよかった。ただ、見終わってみて・・・淡々としすぎているのか、内容は特に印象に残らない・・・そんな作品でした。
何だか世界に入って行けなかった
何だか不思議な世界観に付いて行けず、あまり面白いとも感じず、ただ、人間とアリエッティ達が共存していくのは難しいのだろうと、ぼんやり思いながら、観おわりました。もう一度観る機会があれば、また感想が変わるかもしれないけれど、また観たいのかと訊かれると、微妙な感じです。お人形遊びが大好きだった子供の頃に空想していた、ドールハウスで暮らす人が居たら…それが実現するとこんな感じなのかなぁと思いました。観おわって、大人になって、少し頭が堅くなって、受け入れ難いものが増えたのかなぁと寂しくなりました。何となく、子供の頃の自分ならこの作品は楽しめたような気がします。
家族皆で感動した作品です!
最初仮暮らしってなんだ?と思いながら見てました!すると、とっても可愛らしい手ぐらいのサイズの家族と女の子の話でビックリしました!食料を取りに行くのも人間に気づかれないように少量を素早く命がけで取りに行くアリエッティが、印象的で、仮暮らしをしている人間の男の子と友達になり、また、お互いに引かれていく純粋な難しい恋が印象的でした。男の子が飼っている猫がアリエッティを気にしたりするのもまた、見所です!人間に見つかっては、いけないと言う難しい状態の生活のなか、男の子のお手伝いにお母さんが見つかってしまう時はらはらしました!そこまでして、お金儲け考えなくてもってぐらい、そのお婆さんは、必死でどうなるのか最後まで目がはなせない作品でもありました。
身近で夢のある話
自分の家の床下にも小人がいないか、探してみたくなるような映画。角砂糖など置いてみたくなる。スタジオジブリが若手を前に出すための五カ年計画の中で作った作品。原作は児童文学の床下の小人たちという作品。原作では過去を思い出すようなかたちで語られるし、主人公も日本人ではない。床下に小人が住んでいるなどのおおまかなアイデアを借りたという感じ。全体的な色使いや、小人目線の人間の世界の壮大さが見所。もちろん、人間と小人のふれあいも。声優には藤原竜也などが起用されている。ジブリだからこそ、アニメ声じゃなくてもなんなく見られる。自然な演技にも注目。
我が家にも、と考えたくなる
何て夢がある作品!ラピュタを見た時、もしかしたら空の上にあるのかもしれないと思った時のワクワクを思い出しました。人間から見ると何の変哲もない家の様子も、アリエッティ視線になると大冒険。特にアリエッティの初めての借りのシーンはお気に入りです。角砂糖を借りに行くためにされている色んな工夫は、実際に見てみたい程。頼りになるお父さんも、怖がりで素直なお母さんも、両親想いのアリエッティも素敵。けれど、今回出てくる人間はあまり好きではありませんでした。小人たちを狙うハルさんはもちろん、翔も何だか空気を読めていない感じがして。ラストシーンも何だかあっさりしていたので、その点は残念。