必殺からくり人のあらすじ・作品解説
必殺からくり人は1976年7月30日から1976年10月22日にかけてABCで放送されたテレビ時代劇で、必殺シリーズの第8作目にあたる。八丈島を抜け出した罪人たちがからくり人として弱者の恨みを晴らすために悪人たちを葬っていくというストーリーである。 からくり人の元締め、花乃屋仇吉役に大御所女優の山田五十鈴が抜擢され、青春スターとして活躍していた森田健作、人気歌手のジュディ・オングが出演するなど、キャスティングに力が入れられていた。 天保年間の江戸を舞台としており、蛮社の獄をはじめとして実在の事件や人物がストーリーに盛り込まれているのが特徴である。また、時代劇でありながら冒頭で現代の光景を映すなど、斬新な演出も見られる。川谷拓三が歌う主題歌「負犬の唄」にも「バス」などの時代劇では使われない用語が用いられている。 最終話では敵対勢力の「曇り一家」との戦いでからくり人たちが次々と死んでいくという凄絶な展開が描かれた。