ありがとうのあらすじ・作品解説
【ありがとう】は、1970年から1975年までTBSで放映された、国民的ともいわれたホームドラマである。 1970年4月から10月までの第一シリーズは、主人公の水前寺清子は婦人警官を演じ、母親役の山岡久乃との丁丁発止のやりとりで人気を博した。また、幼馴染の刑事役の石坂浩ニとのラブストーリーでも視聴者をはらはらさせ、大きな話題になっていた。もともと1クールの作品であったが、あまりに好評だったため、2クールに延長されている。第2シリーズで、民放ドラマ史上最高という56.3%という視聴率を記録する素地を作ったシリーズといえる。 脚本の平岩弓枝とプロデューサーの石井ふく子のコンビは、ホームドラマのゴールデンコンビといわれ、名作といわれる多くの作品を残している。演歌歌手として人気のあった水前寺清子の起用は、石井ふく子のたっての希望ということであった。ものすごい美人ではないが、庶民的で愛嬌のある水前寺は広くお茶の間に受け入れられ、婦人警官のイメージアップに貢献したということで表彰もされている。