太閤記のあらすじ・作品解説
「太閤記」は、1965年1月3日から12月26日に、NHKで放送されたテレビドラマで、大河ドラマの3作目にあたる。原作は、吉川英治の小説「新書太閤記」で、戦国時代の英雄・豊臣秀吉の生涯を描いた作品である。 主演の秀吉役を緒形拳、織田信長役を高橋幸治が演じており、二人はお茶の間の人気者となった。大河ドラマの1作目と2作目では、既に実績のある著名な俳優を主役に抜擢していたが、本作では無名の新人を主役に抜擢し、当初は地味すぎると心配する向きもあったが、結果的には大ヒットの大河ドラマとなった。また、当初は有名スター枠として、高峰秀子や美空ひばりを出演させる計画もあったが、金銭面で折り合いがつかず、実現しなかった。 その他、豊臣家側では、秀吉の正室・ねね役には藤村志保 、秀吉の側室・茶々役には山本美砂子と三田佳子 、豊臣秀次役には田村正和、石田三成役には石坂浩二が出演している。一方、織田家側では、信長の正室・濃役には稲野和子、信長の妹・お市役には岸惠子、森蘭丸役には片岡仁左衛門が出演している。