少女漫画だけではもったいない。胸キュンドラマの最高峰 - イタズラなKiss Love in TOKYOの感想

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イタズラなKiss Love in TOKYO

4.504.50
映像
4.50
脚本
4.50
キャスト
5.00
音楽
4.00
演出
4.50
感想数
1
観た人
1

少女漫画だけではもったいない。胸キュンドラマの最高峰

4.54.5
映像
4.5
脚本
4.5
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
4.5

目次

古川雄輝の輝かしい代表作

この作品を見て初めて古川雄輝くんの存在を知った人は多いのではないでしょうか。私もその一人です。イタズラなkissメモシリーズは昔から何度かキャストを変えてドラマ化がされていますが、ちゃんと全部見たのがこれが初めて。小さい頃に柏原崇さんと佐藤藍子さんが出ていたのが印象的で、漫画の実写版ということもあり今回はどんなキャストで実写化されるのだろうと、放送前から期待していました。はじまって観た時の最初感想は「この人・・・誰?」でした(笑)。琴子役の未来穂香(現:矢作穂香)ちゃんは子役出身で何度かちょい役で見たことがあったのですが、クールでイケメンだけど一見オーラがあるような雰囲気ではない古川くんを見て、少々がっかり気味になりました。ですが、そのがっかりは180度変わることになります!漫画で描かれている入江くんになりきりつつも、現代風な洗練された雰囲気で、回を重ねるごとにその魅力に引き込まれていきました。勝手な私の好みですが、入江くんのイメージは、柏原さんのようなお目目くりっと、さわやかイケメンといった印象でしたが、古川くんは今でいう塩顔?そして線の細いクールガイといったところでしょうか。でも実は草食系な見た目をしながら、驚かされたのが彼の経歴。ドラマの中でも頭脳明晰、英語もペラペラといった役どころでしたが、実際の彼もかなりの経歴の持ち主でした。7歳でカナダに移住し、16歳で単身ニューヨークへ。以降11年間海外で過ごしていたため英語はペラペラ。高校からブレイクダンスを初め、慶応大学に進学してからもダンスと両立しながら勉学に励んでいたそう。そして、ミスター慶応でグランプリにも輝き、そののちにメンズノンノのコンテストで審査員特別賞を受賞、といった輝かしい経歴です。天は二物以上を与えましたね。申し分ないルックスと、秀でた語学力で今でいうディーン・フジオカ的な活躍が期待されるのではないでしょうか。

一途な片思いを描いた最高峰

ヒロインの女子高生相原琴子が、ハイスペックなツンデレ男子入江くんに恋をするピュアラブストーリーなのですが、最近の映画にも多いいわゆる「恋に奥手な女子がイケメン男子に恋をする」といった単なる恋愛ストーリーではなく、ピュアさを通り越して執念とも言える行動力で、誰にも何にも心を揺さぶられることがない入江くんを翻弄していく姿は、見ていて爽快です。複雑に考えずに好きな人の幸せを願う琴子の姿には胸をうたれます。入江くんに一目ぼれした琴子が最初大玉砕してストーリーははじまるのですが、その後恋のライバルが現れたり、大学進学をめぐってひと悶着があったり、家族の問題が発生したりと様々な模様が描かれています。そしてその出来事を共に過ごしていく中で、鉄壁ともいえる入江くんの気持ちが少しずつ変わっていく様子も見ものです。何でも器用にこなす入江くんですが、これまでさんざんモテてきたはずなのに、琴子との恋愛模様を見ていると少し不器用で可愛らしい一面も。琴子からの一途さだけでなく、入江くんの一途さにも注目して見てみるとより楽しんで見られます。

個性豊かな俳優陣

これまでのシリーズでは、主人公2人の印象が際立っていましたが、今回のシリーズの脇を固めるキャスト陣がすごいんです。ストーリー展開として、琴子と入江くんとの同居生活が肝となるため、2人だけでなく両家族との掛け合いシーンが多く見られます。意外だったのが、入江くんの両親役の芋洗坂係長と西村知美さん。朗らかで寛容な父親と、天然でマイペースな母親という設定ですが、実際のお二人の印象と相違なく、自然な演技で感情移入しやすかったです。また、この二人からなぜ入江くんのようなクールな秀才が生まれたのだろうといったギャップも興味をそそられました。そして琴子の父親役の田中要次さん。頑固おやじ風に見えて、しっかりと男でひとつで育ててきた強さと優しさを兼ね備えていて素敵です。そんな家族模様が垣間見られるシーンが多く、ほっこりさせられます。また、周りの友人やその他登場人物も、二人の恋愛経過に大きく作用し、良い動きをしてくれるんです!このドラマは、単なる恋愛ドラマだけではなく、友人との関係性や家族の在り方を顧みることのできるドラマともいえるでしょう。

憎い演出

毎回と言っていいほど、胸キュンシーンがあります。言い出したらキリがありませんが、入江くんのぼそっと発する胸キュンワードがとにかくすごい!たくさんありすぎて書ききれませんが、キスシーンや告白シーンなどの鉄板のものだけでなく、切ない表情を捉えたシーンや、情景の描き方などもキュンキュンさせるテクニックをふんだんに使っています。個人的には、「俺以外の男、好きだなんて言うな」というセリフは、入江くんの嫉妬心と可愛らしさも垣間見られてやられてしまいました。大人っぽく完璧なツンデレ男が見せるこどもっぽいピュアさも素敵な場面のひとつです。最終回の最後のシーンも憎いな、と言いたくなります。

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