日本大好き製作者が描く超能力人間ドラマ - ヒーローズ HEROESの感想

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ドラマレビュー数 1,147件

ヒーローズ HEROES

4.504.50
映像
4.25
脚本
4.38
キャスト
4.25
音楽
4.50
演出
4.38
感想数
4
観た人
4

日本大好き製作者が描く超能力人間ドラマ

3.03.0
映像
3.0
脚本
3.5
キャスト
3.0
音楽
3.0
演出
3.0

目次

アメコミ好きなら見て損はない、はず

あらすじとしてはざっくり簡単に説明すると、いかにもアメコミって感じで突然超能力に目覚め出した人たちが世界を救うというありきたりな内容です。最初はばらばらだった能力者たちが回を追うごとに集いはじめ、世界崩壊という大きな課題を力を合わせて行くもの。ありきたりではありますが、特殊能力をもった能力者達であるからこその、はらはらドキドキのストーリー展開もこのドラマの魅力です。

きっと製作者は日本大好き

「やったー!!」でお馴染みの時空間を自由に操る能力者ヒロ・ナカムラがドラマの中ではとても大事な中心人物の1人でありますよね?海外ドラマや映画で日本人って、目立つ脇役はあってもこんなに中心にくることって今まで余りなかったと思います。(僕が見ていないだけかも)それだけでなく日本はたびたびこのドラマ内に登場しますよね、ヒロ・ナカムラの大事な武器である日本刀しかり現代風景であったり戦国時代であったりとかなりの頻度で登場することから、製作者の日本大好き感が伝わってきますよね!ただ、日本好き感は出ていますが、勘違い感も否めない(笑)ヒロのデスクに置いてある漢数字表記の時計、朝の会社風景では屋上全体が芝になっており、みんなでラジオ体操に励んでいます。なんかありそうで見たことないですが日本愛が伝わってくるようで、日本人ならくびをかしげつつも楽しく見られると思います。また、最近放送され始めている『HEROES REBON』にも日本人が何人か登場してきます。前作よりだいぶ多く登場しているのでそこもみものですね!

多種多様な能力者とそれを絡めた複雑な伏線

本当に多くの能力者が登場します。よくあるような火を出す水を出すだけじゃないんですね、触れた電子機器を自由にコントロールしたり、他の能力者のパワーを増幅させたりとありきたりなものだけじゃない特殊能力者が数多く登場します。長いスパンで放送するドラマだからこそこ多数の能力者を登場させることが出来るし、そこがこのドラマの見ていて飽きない点でもありますね。その力で活躍する前にあっさりサイラーに殺されちゃう人たちもいるんですけどね。

そしてこのドラマはその多彩な能力者たちを巧みに絡めた複雑な伏線がとても素敵です。この能力だからこそのこの結果。今回こうしたから過去にああなって、前回の時にこうだったのね、みたいな。後々に前のシーンの意味がわかることが多くて、なるほどねと思わされることが多々あります。これは普通のドラマにはない複雑さでより一層このドラマに引き込まれます。特にヒロが使う時空間能力による過去への干渉によって変化してしまう現在や過去に干渉したからこその前回の伏線回収がすごく面白い。ヒロがいないとHEROESは成立しませんね。というか誰が欠けても成立しません。それくらい1人1人が主役級の意味を持ち合わせているので誰からも目を離せません。あの能力者強奪殺人マシーンのサイラーなんかもそうですよね。ただの殺人鬼かと思いきや無理やりながら死んだネイサンの代わりにされたりとなんかもうすごい(笑)

特殊な能力があるからHEROになるんじゃない

『HEROES』というタイトルのこのドラマですが、能力者たち=HEROESというわけではありません。突然の力の目覚めに困惑する者、人を傷つける力を必死に隠す者、力を使って悪事を働く者。能力も人それぞれ違うように、それを持つ人たちの考え方も様々で誰もが世界を救おう!「よし、HEROになる!」て感じではありません。他人の力に怯えて、他人の力を欲して、自分の力に溺れて。誰かを助けようとして誰かをきずつけてしまったり、状況をよくしようと奮闘してより状況を悪くしたり。特殊能力という非日常の物語ではありますが、登場人物の行動や言動はとても身近なものに感じます。誰もがHEROになりたいと心のどこかで思いつつもいざ自分のこととなるとなかなか行動にうつすことはできません。能力者たちを見ているとつい自分だったらどうだろうかと考えさせられることも多くあります。大切な人を守りたい、世界を守りたい。そんな思いで自分の私欲を抑えて他人のために動くことが出来る人がHEROなんだとこのドラマを見て考えさせられました。ちなみに僕が一つ好きな能力を選べるとしたら確実にサイラーの直観能力で殺しまくりの能力奪いまくりですね、みなさんお気をつけを(笑)

CGが少し雑

このドラマのちょっと残念なところはCGがちょっぴり雑な所ですね。僕が普段SFやアクション映画が好きなのもあって、対策などのリアルで大迫力のCGに見慣れているからかもしれませんがCGが映画などに比べるとちょっぴり雑に思えます。映画なみにお金をかけているという話も聞きますが、僕的にはCGをもう少しリアルにしてもらえたら、視覚的にもより見応えのあるものになるのかなと思いました。

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他のレビュアーの感想・評価

ヒーローズ

世界中で同時に起こった奇妙な現象ヒーローズは日本で海外ドラマブームを起こした一つの作品である事は間違いない。この作品あたりからレンタルDVDショップなどでアメリカやイギリスのいわゆる海外ドラマのラインナップが増えてきたと思います。主役級の役に日本人を採用したり戦国時代の話があったりととても日本人の心をつかみました。この作品のテーマというかバックストーリーには世界は繋がっているんだ、人種や国境なんかは運命には関係ないんだよと言った印象が個人的には感じ取れます。テレホンオペレーターからチアガール、数学役者や警官など様々な職種の人物からは考えられない様な能力が与えられて世界を股にかけての問題に発達していきます。様々な国から同時に始まり複雑に絡み合ってくる世界観は見る人を引き込み時間を忘れさせてくれる、この作品では超能力が覚醒した人物が一人一人違った能力を持ち全く違ったバックストーリーがあるのだ。...この感想を読む

5.05.0
  • tukasa0011tukasa0011
  • 93view
  • 2094文字
PICKUP

急展開やハラハラするシーンが多く、退屈しません。

キャラクターが持つ超能力の多様性このドラマは超能力を題材としているので、超能力を持っているキャラクターが多くいます。空を飛ぶ、時空間を操れる、未来を見ることが出来るなど、一般的にイメージされる能力に加えて、主人公のピーターは他人の能力を自分に移すことが出来るという変わった能力の持ち主でした。その為さまざまな能力を使うことがあり、それが面白い点であるともいえます。また、サイラーのように、能力を持つ人間の脳を観察することによって能力を理解し、自身の能力として会得するといったものまで存在します。サイラーとピーターは同じように他人の能力を会得することが出来ますが、サイラーが物事のしくみを理解することから会得するのに反し、ピーターは近くに能力者がいるだけでも吸い取ることが出来るという違いもまた面白いなと感じます。グローバルなキャラクター達と個性的なキャスティング世界各国から集めました、と言わんば...この感想を読む

5.05.0
  • tomotomo
  • 91view
  • 2030文字

純粋に楽しめる超能力ドラマ

ハワイ・ファイブ・オーでも有名なあのマシ・オカが「ヤッター」の名セリフでブレイクしたのがこの作品。後に映画スタートレックでスポックになったザカリー・クイントも思い切った演技で楽しませてくれます。どのキャラクターもすごく立っていて、ストーリーを追うのも楽しいし、一人ひとりに注目して応援するのも楽しい、見る時間が決して損にならない、お得な作品です。何度も見るなら…一度目は優しい弟とびっくり兄、ぶっとびお母さんの一家に注目してみてみてください。あらすじやなんかはそこですっきりすると思います。二度目はアダムとヒロに注目してみると別な角度からヒーローズの世界観が分かってより深く楽しめます。純粋にイケメンイケジョを楽しみたい人は、健康美クレアとか異常美サミュエル(違)とか出た時に、手を休めて静かに眺めることをお勧めします。サミュエルはほんと、こういう役ぴったりですよね。ちょっと哀しくていいな。一度...この感想を読む

5.05.0
  • チョコレートチョコレート
  • 37view
  • 520文字

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