これでやっと終わり - アンフェア the endの感想

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アンフェア the end

5.005.00
映像
5.00
脚本
5.00
キャスト
5.00
音楽
5.00
演出
4.50
感想数
1
観た人
1

これでやっと終わり

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
4.5

目次

色んな謎がやっとつながった!

いやーアンフェアをずっと見てきましたけど、今まで見ていた二つの映画でも謎は解けたところもあるけど、新しい謎が生まれたりして結局黒幕が分からずじまいみたいなところがありましたからね。今回でそれがやっとわかってすっきりできました。10年かけてようやく全てがつながってくれましたからね。ドラマでも散々謎だった雪平のお父さんを殺したのは結局村上のお父さんだったんですね。ただ、今回の映画で村上親子は仲良く殺されちゃってましたね。そう考えると結局村上のお父さんもただの手駒として利用されていたにすぎないのかもしれないと思いましたね。なんだかんだ言って一番の悪は特捜部長だったっていうまさかの結末には驚きましたけどね。今までどこにも名前すら挙がっていなかった人物だったので、予想外でした。だから今までずっと謎が謎のままだったんですね。アンフェアってこういうところが意地悪だったなって思いました。だって謎解きしようにも材料が少ないし、的外れな情報もあるからいまいち全部つながらなかったんですもん。ただ単に私がこういうのが苦手なだけだったのかもしれないですけどね。でもサスペンスものっていうわけでもなかったですね。どっちかっていうとヒューマンドラマみたいな感じが強かった気がします。でも黒幕だって言ったわりには特に雪平との絡みも何もなく、ほんとに黒幕だったのか怪しいところではありましたね。なんていうかつまるところ黒幕らしい黒幕は存在していなかったっていう結論に至っちゃうような気が・・・。でも私の中では特捜部長が黒幕ってことで納得することにしました。

雪平には味方がちゃんといた

色んな人に裏切られて孤独になっていた雪平だけど、彼女にも味方はちゃんといましたね。薫ちゃんなんか黒幕の手下ってなってたけど、それは雪平を守るためにそうしていただけに過ぎなかったんですね。きっと薫ちゃんも雪平のことが好きだったんじゃないかなって思うんです。何ていうか同僚としてとか友達としてっていうだけじゃなくて一人の女性として雪平のことを見ていたんじゃないかなって。だからこそどんな時でも彼女の味方であろうとしていたし、ピンチの時も助けに来てくれたりしたんだろうなって。きっと彼なりに雪平の役に立とうとした結果だったんでしょう。でも死んじゃったのは悲しかったですね。しかも雪平の目の前で殺されちゃうなんてショック以外の何ものでもなかったと思います。殺され方もなかなか残虐でしたね。頭を銃で撃ちぬくなんて・・・ちょっとえぐいなと思って思わず直視を避けちゃいましたよ。それに一条も生きてたし、結局最後は雪平のことを助けて死んでいきましたしね。というか死にすぎですよ!結果雪平のことをちゃんと思ってた人たちが次々に死んじゃうんですもん。なんて残酷な話だって思っちゃいました・・・。ただ私の中では山路は絶対に雪平の味方だって思ってました。蓮見のことがあったから彼は間違いなく雪平のことを理解してくれていると信じてましたから。それに行動も雪平のためになるようなことばかりしてましたしね。驚いたのは小久保も彼女の味方だったってことですよ。あれだけ怪しさたっぷりだったのにまさかの山路さんと一緒に雪平のことを助けるなんて思いませんでした。それにずっとデスクにいたイメージが強かったので実践で銃を撃っている姿を見て「あ、やっぱり刑事だったんだ」なんて再確認しちゃいました(笑)今までさんざん雪平のことを目の敵みたいにしてたけど、誰よりも彼女の身を案じていたのかもしれませんね。前作で彼女のことを北海道に異動させたのももしかしたら小久保なりに守ろうとしていたのかなって主遭ったらそう悪い人じゃないんだなって思いましたね。

兄弟での出演

この映画でキーマンみたいになっていた永山さん。ドラマ版では瑛太さんが出てましたからね。まさかの兄弟での出演ってことでかなり期待はしてました。私的には安藤と何らかのつながりがある形で出てきてくれるのかなって思ってたんですけどね。それこそ弟として登場してくれたらもう最高だったのになんてありもしないことを期待してたり(笑)でも×サイトを作ったのは彼だったっていうところを考えるとちょっとしたつながりを感じましたね。それに最初は津島が黒幕なのかなと思ってたんですけどね。安藤の時みたいに実は全部裏で糸を引いてました・・・なんてことないかなって思ったんですけど、どう考えてもあり得ないですよね。だってそもそもの発端は雪平のお父さんが殺されたところから始まっているから津島にはどうやっても無理な話ですもんね。それにしてもこの人もなかなか謎めいたキャラだった。というかちょっとどことなく安藤を彷彿とさせるような感じでしたね。きっとそれは雪平も感じていたんじゃないでしょうか。ちょっとなよなよとした感じで子犬感漂うあの感じ。まさに安藤そのものでしたもん。だからこそ雪平も彼のことが放っとけなかったんでしょうね。津島を通して安藤を思い出していたような節があったような気がします。それにしてもなかなかないと思いますよ。同じ作品に兄弟で出るなんて。役こそ違うけど、何かしらつながりがあるのかもって思っても不思議ではないですからね。まぁ、結果あんまりこれといったつながりはなかったんですけどね。

やっぱり最後までアンフェア

ほんとにどこまでいってもアンフェアだなと思いましたね。きっとアンフェアの意味って雪平の人生そのものを言っているんじゃないかなって思ったんですよね。何ていうか彼女の周りでいつもアンフェアなことばかりおきますし。それこそ彼女の味方だった人や想い人が次々と死んでいってしまうし、彼女自身の立場もどんどん悪い方向になっていっていたところを見るとそう考えるのが妥当な気がしました。「アンフェアなのは誰か」このシリーズでずっと問われていたことではありましたが、この答えはきっと自分自身ってことなんじゃないでしょうか。誰かのせいで世の中がアンフェアになるんじゃなくて自分自身がそれを招くんじゃないかなって。それにアンフェアは誰のせいでもなく自分に起こることですからね。そもそもこのシリーズをずっと見ているとこれが永遠のテーマみたいな感じになるんでしょうね。映画までやったけどこの問いの答えも出ずに終わったあたりを考えるときっと半永久的な問いになるんでしょうね。それに世の中にフェアなことなんて何もないっていうのも結局みんな自分のことしか考えていないから自分にとって不都合なことはすべてアンフェアになるんでしょうね。だからこのシリーズを見ているとものすごく考えさせられましたね。そもそもアンフェアっていう言葉自体このシリーズを知るまではあまり聞きなじみがなかったからここまで深く考えることもなかったんですけど、ドラマ、そして今回の映画をすべて見て思うことは、世の中そのものがアンフェアだなってことですね。だからこそこのアンフェアな世界でどう生きていくかっていうことが問われている作品だったと思います。それを体現してくれたのは雪平だったと思います。彼女ほどアンフェアにまみれていた人はいないと思いますから。それを教える意味でもこのシリーズが10年続いた甲斐があッたのかもしれないなって思いましたね。とにかく結末としては若干もやっとはしましたけど、謎めいたことはすべて解決してくれたのでよかったと思います。

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