新しい時代もの漫画 - あやはとり召喚帖の感想

歴史上の人物がいっぱい出てくる！

日本史、世界史に出てくるような偉人がたくさん出てくるのが魅力だと思います。

何よりこの漫画の面白いところはあまり注目されないような偉人たちをメインに持ってきたことだと思います。メインキャラクターに小野小町が出てきたときには正直マニアックなところを突いてきたなと思いました。ふつうはもっと有名な織田信長とかを出してきそうなものなのになと思いましたが、物語の内容を知って納得しました。そして小野小町以外にメインキャラクターとしてふさわしい人物はいないと思いました。物語の中では、小野小町が女性と間違われていた理由が切なく描かれていて、紗文に召喚されたことによって孤独から解放されてよかったと思います。

ファンタジーの要素がたっぷり！

普通の恋愛ものの漫画かと思ったら読んでみたら案外そうでもないなと思いました。

偉人を召喚して契約を結んで・・・召喚する偉人によっては最強になれちゃうんじゃないのかと思っちゃいました。それこそ織田信長なんて召喚したら天下がとれちゃうかもしれないなんて思ったり。

ただ、呼ばれた偉人たちの首に首輪のようなものがつくっていうのはそれはそれでかわいそうだなと思いました。契約というからには代償もあるとは思うけど、ちょっと切なくなりました。

お互いを思う気持ちがすごく伝わってくる！

紗文も小野小町もお互いにどこか孤独を感じていたからこそお互いのことを理解し合えたんだと思います。最初は紗文のことを毛嫌っていた小野小町も紗文と関わっていくことで紗文自身の過去を知って自分と似たところを感じ始めてそれでも明るく前向きな紗文に惹かれていったんだと思います。

最後の方で小町が紗文のもとを離れたときは切なかったです。ましてや次に会った小町は記憶をなくしていて紗文のことを覚えてなくて・・・好きな人に忘れられるのはつらいはずなのにそれでも元気にふるまおうとする紗文が見ていてがんばれって思わず応援したくなりました。

この漫画で気になったのは魔女の子と呼ばれていた女の子と伊達政宗の行方です。

伊達政宗が女の子に言った「お前は成長すれば美しくなる」的な言葉！ものすごく意味深な感じで二人で街の中に消えていったのが気になってしょうがないです。多分あの二人もあの二人でお互いに似たところを感じたのかもしれないですね。政宗自身も瞳を親に傷つけられたという諸説もあるくらいだからきっとあの二人もくっつくんだろうなってほんのり思って終わっちゃいました。