さらば!・・・したくない1本です。
タカとユージが帰ってきた
定年間近という設定にも関わらず、カッコイイ2人です。
ダンディそしてセクシーな2人は「港署に定年なんかあってはいけない!」と感じさせる魅力がたっぷりあります。
久しぶりのスクリーンなのに、色褪せることのないタカとユージ。
”さらば”はこの2人がいるからこその映画です。
会話がなくてもコンビだから分かる!
タカの恋人が殺されて、カタが男泣きするシーンには胸を打たれました。
自分がいなくなって、こんなにも泣いてくれる男性がいるのは”うらやましい”とさえ思いました。
しかし、恋人を亡くしたタカは落ち込み仕事どころではなくなりますが、ユージはタカの帰りを静かに待ち続けました。
信頼して待ち続けるということが出来るのは、何十年という信頼関係があればこそです。
ユージは、港署の皆から何を言われても、カタは必ず帰ってくると分かっている、相棒だからこその時間を感じました。
タカとユージは、たとえ言葉を交わさなくても、”おかえり”や”ゴメン”など表情だけで、すべてが分かります。
変わらないキャスト
何年経っても変わらないキャストには感動を覚えます。
階級などポストが変わっても、タカ&ユージはもちろん、相変わらずな派手でお茶目なカオルや、結構昇進したトオルや課長たちが居ます。
さらに退職したナカさんやパパさんが登場し、その後が少し描かれていることが懐かしさを刺激してくれて、嬉しい1場面でした。
港署の刑事課の景色は変わっても、いつもと変わらないキャストで安心感や楽しさ、そして懐かしさなどを与えてくれました。
涙の一言
この作品は、13年ぶりの映画で、懐かしさもあってほとんどのシーンで泣いてしまいましたが、一番涙したのはラストのユージのセリフです。
敵に囲まれたタカとユージは、その攻撃の合間に、将来について問います。
タカに将来の夢について聞かれたユージは「結婚して子供を作って・・・その子供をダンディな刑事にする」と答えます。
長年”あぶない刑事”を見てきた私は、この一言は何年も連れ添ってきたタカとユージの友情が見えた気がしました。
この短いセリフですが、この一言は「たとえここで死んだとしても、俺の相棒はお前だけだ!ホントにありがとうな。」と、タカに感謝しているようなセリフのような気がして、涙が止まりませんでした。
あぶない刑事は、この”さらば”が最後になりますが、タカ&ユージは永遠だと思い知らされた一言であり、究極の1本です。
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