どうやって生き残るのか
心理がわからない
主人公のジョシュアは最初から最後まで感情が乏しいというか、あまり表情や仕草にださないタイプ。なので今何考えているのかとか、そういうのがほぼわからないように映画のなかで描かれています!だからこの映画がダメ?ってなるかというとそうではなく、逆にそれが彼の行動を際立たせているんですよね。ジョシュアが一番感情をむき出しにしたのは彼女の死のときだと私は思うんですよ。それほど彼女のことを大切に愛してたのだとわかります。そして他の家族が身柄を拘束されたときのおばぁちゃんの態度。優雅に紅茶を飲んでいました。あのときはなんでそんなに落ち着いてるんだって思いましたが、裏取引できる立場だったからってことなんでしょうかね。
凶悪なそして普通な家族
警察に監視されるほどの家族なのに、けっこう普通なんですよね。家族で食事したり楽しく家族団欒したり。でもむしろ何か犯罪をしたときとかちょっとした言動が一気に狂気に感じるんですよ!おばぁちゃんとジョシュアの関係もそうです。最初は母親が死んだジョシュアを引き取り、最初から一緒に住んでたかのうように受け入れていました。でも保護されてからは一転あの子は裏切ったと、嘘の証言をさせるために引きずり出すとまで!そして最後ホープが死んでジョシュアと抱き合うとき、よく注意してみるとおばぁちゃん抱きしめてないんですよね。本当にそこが居場所でいいの?っとジョシュアに問いたくなってしまいました。こういう行動からこの家族が悪になってしまったのは、おばぁちゃんに原因がありそして一番狂気なのかもしれません。おばぁちゃんは人殺しとかそういうことはしてないのですが、なんだかそう思ってしまいました。
強いことと弱いこと
この映画って現実の元ネタとなった事件があるんですね!驚き。強くて生き残るものと弱くても何かに守られて生き残るものという話が映画のなかででてきましたが、主人公は完全に弱いものですね。一見物語のなか流されてるかのようにみえますが、無意識にそのとき自分を守ってくれるであろうところに彼はいるんですよ。だからこそこの騒動の中生き残れたと!居場所って自分でみつけるものだと私は思っています。主人公の居場所はきっと弱い自分を守ってくれる場所なんでしょうね。大人っぽくみえますが、まだ十八歳未満ですし子供ですから。きっとこれは自己防衛するための本能なのだと私は思います。強いことだけが決して身を守る手段ではないということがよくわかりました。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)