自国を知るいい機会
日本人の知らない日本語という観点
後で聞いてなるほどなーと思ったりする、何と言うかコロンブスのたまご的な日本語に対する見解でしょうね。これはドラマにもなったのでしょうかね、ドラマ版は主人公の日本語を教える先生のキャラクター性がやたらに強くてその分面白かったですがコミック版の日本語先生はまともでいかにも先生といったキャラクターです。(でもどちらかというと普通の女性像が反映されていてキャラクターよりも日本語に対する面白さの方にフォーカスされていましたね。
日本語を習いたい外国人の多さたるや
すごく日本のメディアやエンターテインメントや日本の食べ物などが海外に影響しているということがひしひしと感じられる1冊です。原作者の方が実際に外国人の方々に日本語を第二言語として教えていらっしゃる経験をまとめたエッセイコミックというジャンルになるようですので登場人物の日本語学生達もほとんど実際に存在する方々のようです。(実名かどうかは不明ですがね)。
日本人だから知らない、気付かない
普通に毎日暮らしてたら考える暇なんてないことっていっぱいありますよね。「冷める」と「冷える」
の使い分けって頭の中で普段考えてまとめてから使っていますか?そうじゃなありませんよね、第一言語はもはや脳と直結していて人にさっさと物事を伝える単なるコミュニケーションツールになってしまってます。不思議だとかまあ感じることは普通はないですね、改めてそういうチャンスを与えられないと。良く考えると日本語は個性を出しやすい言語だということに気付きますし言葉遊びだって思った以上にしやすいのかも知れませんよ。「やーい、やーい、弱虫やーい」のやーい、とかさえ外国人にとっては疑問らしいということに気付かされます。日本語の難しさや奥の深さを思い知らされてしまってこの言語を勉強している外国人に御苦労さまとかお疲れ様とか思う事になるでしょう。とにかく外国人目線で日本という国を考えてみると色々とおかしい事や面白い事に気付かされてしまうのです。普段サムライ言葉とかヤクザ口調で話す人もいないだろうにそれをまともに使用して日常会話をするとか日本人ではありえないでしょう。でも海外人にとっては日本の映像などが教材になってしまうようです。メディアに出て来る日本語と普段の日本語があまりにも違うのも誰かが教えてあげなければ知り得ずにそのまま過ごしてついには来日してしまう。そしてどうなるか…ってのもっと見たい。
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