キラキラしたクラゲ
主人公をはじめとした天水館の住人たち、登場人物全員がかなり個性が強く、見ていて飽きない作品です。天水館の住人のオタクぶりは多少オーバーですが、「あーわかる。すごいわかる。わかるアンドわかる」と見ていて語彙を失うほどには萌の語り方、おしゃれ人間への慣れなさに共感しました。
絵柄は線が太く、すこしレトロな印象を受けましたが、この絵柄であるからこそ作品の中心にあるクラゲの綺麗さを繊細さが表現されていたと思います。ドレスを作ることがテーマとされているからなのか、使われている色がとても多くきれいで、蔵之介の女装の時の服のぱきっとしてはっきりした色使いから、クラゲドレスの優しくて柔らかい色まで、色の表現の幅がとても広いなと感じました。月海のクラゲへのあこがれが画面からあふれていて、クラゲを見ているときはいつも画面がキラキラしていて、吸い込まれるようでした。
月海の恋模様の不器用さもかわいいのですが、なによりパーティーを渡り歩いてた蔵之介が純粋な恋心を月海に抱いているところが最高にかわいいです。お兄ちゃんに恋してる月海を応援しつつ複雑な気持ちになって、首をかしげているところとかもおおおお!!かわいいなあああ!!と、男の子とてもかわいいです。お家での扱いがとっても雑で、コンプレックスがあることころもすごく家に対してむかつきますし、おのれ見返してやるっていう気持ちに共感して、さらにこの作品にのめりこみます。
テンションの上がり下がりがかなり激しくて、突っ込みどころも多いので、見ていて飽きなくてとっても楽しいです。
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