戦争の始まりと備え - ゲーム・オブ・スローンズ 第2シーズン 『王国の激突』の感想

バラバラになるスターク

ネッドスタークが処刑されてからスタークは完全にバラバラになりました。

妻キャトリンは政治的同盟の為レンリーの元へ

長男ロブは北の王として戦場へ

長女サンサはジェフリーの捕虜

次女アリアは逃亡生活

スノウはナイツウォッチ

ブランはウィンターヘルに残りかつての北の王スターク家もバラバラになりしかも壁に近く冬の影響が早いので緊張感がただよいます。

あんなに王女に憧れていたサンサはとても悲しそうで何より父親を殺した相手が目の前にいるのが辛そうでしたね。サンサとも離れあの敵だらけの王都で1人辛い日々が続きます。ハウンドが何故か助けてくれますがハウンドはサンサに惚れてるのかなと思いました。それかアリアの友達を殺した件の罪滅ぼしなのでしょうか？

アリアは女である事を隠しナイツウォッチ行きの囚人達に紛れます。エダードの処刑が目に焼きつきかなりのトラウマを受け付けられていますね。このエピソードからアリアに焦点が当たる話が多いですね、ラニスターの召使いとしてタイウィン・ラニスターと話すシーンは緊張感がありタイウィンの怖さとアリアの気持ちの強さが出てきた見応えある話しでしたね。

アリアは暗殺者の友達ができたりロバートの落とし子と仲良くなったりでまだまだ活やくしそうですね。

ロブは北の王として貫禄が出てきました。ジェイミーを捕まえたり母親に意見を言ったり恋をしたりと大忙しですが人望もあり実績もあるので大物感がでてあのタイウィンですら勢いを恐れていました。

ブランは足が動かない為リウィンターヘルに残ります。弟のリコンと共にシオン・グレイジョイの裏切りにあい逃走します。目指すはスノウのいる北の壁ですね。ブランは狼の目線で駆け回る夢を見ます。特殊な能力だといいますがメイスターはそれは違うと言います。昔は信じていたが今は違うとわかると鎖を見せながら言います。ちなみに鎖は学者の証で長ければ偉いという感じの称号になっています。ブランが活躍する後の伏線ですかね。

そしてこのシーズンで一躍脚光を浴びるジョンスノウ。ナイツウォッチに加わりレンジャーの遠征に出かけますね。エダードが亡くなってもナイツウォッチには全く関係ないので影響はありませんがこれでスノウの出生を知るのが誰もいなくなりましたね。

個人的にはスタークの息子ですらないと思うんですよね。あのエダードが浮気するとは思えません。

スノウはモーモントに指導者のすべき事を教わっており将来ナイツウォッチを率いる存在だと言われています。実力、人望共に兼ね備えたスノウはたくましくなっていきます。

交差するバラシオン家の思惑

３人のバラシオン家、王ロバート、弟スタニス、弟レンリー、このバラシオン家こそ真の王家と言い張り大きな戦争になります。鹿の紋章がバラシオンですね。

魔女と手を組み不思議な魔術で勝とうとするスタニスとは違レンリーは着々と力を蓄えます。ロラン事華の騎士がいるタイレル家もこのシーズンあたりから徐々に出てきます。七王国でラニスターの次に裕福だと言われるタイレル家を味方に王座を狙うレンリーと魔術で勝とうとするスタニスの兄弟喧嘩も見所です。

魔術という新要素も出てきて作品のファンタジーさが一層深くなりましたね。しかしあの魔術が使えるならジョフリーに使った方が効果的だったような。魔女の策略ですかね。彼女は誰の刺客なのでしょうか？単にスタニスの協力者とは考えにくいので野望があるのか？炎の魔女なのでターガリエンに関係するのかなど謎が残ります。実質王都はラニスターの物なので構図的にはタイウィンラニスターとスタニスバラシオンとロブスタークの三つ巴ですね。デナーリスターガリエンもいますがまだ海の向こうですのでタイウィンも警戒するは早いと思っていますね。

暗躍するリトルフィンガー

娼館の主で王都の大蔵省であるリトルフィンガー。

彼こそが物語の悪にどれも関わる悪役ですね。彼はキャトリン・スタークに惚れておりエダード・スタークを恨んでいました、だからこそエダードがジョフリーがサーセイとジェイミーの子供でロバートの子ではないと打ち明けた時もすぐさま首にナイフを向けスタークを嵌めたのでしょう。

ロバートの落とし子を匿っていたのも何かに使えると思っていたのでしょう。何でも利用していますしレンリーがスタニスに襲われた際もタイレル家を逃し次に王家と結婚できるように仕向けている場面もあります。サンサを解放して自分のものにしたいのでしょう。若きキャトリンに似て自分の妻にしたいリトルフィンガーはタイレルの娘とジョフリーを結婚させてサンサに居場所を無くしそこを突いてサンサの想いを利用したいのでしょう。サンサはリトルフィンガーが父親を嵌めたと知らないので信じてしまいます。それどこか親しみまで持ち始めます。 

リトルフィンガー事ベイリッッシュ侯は前の王の手アリンさえ手にかけていそうですね、本気で鉄の玉座を狙っている1人だと思います。

今シーズンはデナーリスの見せ場はあまり無かったですが最後のドラゴンの火炎放射はよかったですね。

ドラゴンの強さの片鱗が見えた様な気がします。