マジシャン必見
マジシャン目線だと非常におもしろい作品となっています。
冒頭のカードテクニックのシーンだけでほぼ満足してしまいます。
本編が始まると登場人物に驚きです。
ラリー・ジェニングスにダイ・バーノン。
カードマジックをする人なら知らない人はいない重鎮です。
これだけでワクワクが止まりません。
さて、ストーリーが進んで間もなく、ラリーが間抜けということが判明します。
マジシャンとしてラリーファンの私にとっては残念でした。
絵に描いたような間抜けでむしろ気持ちよかったくらいです。
最終的にダイ・バーノンが勝つという結末ですが、それに至る過程が少し雑でした。
伏線の回収がほとんどなく、消化不良な点がいくつもあります。
ダイ・バーノンが苦戦しているテクニックの回収も雑でした。
メインテーマであるポーカーでの真剣勝負はどこにあったのでしょうか。
最後の勝負の最中にも邪魔がどんどん入ってくるので、感情移入もできませんでした。
強者を描いたというよりは、騙される人たちを描いたような作品になっていたかと思います。
ポーカー好きにはあまり満足いく作品ではないかもしれませんが、マジック好きにはある意味おもしろい、という作品です。
見終わってポーカーがしたくなる、ということにはならなさそうです。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)