寺内貫太郎一家のあらすじ・作品解説
「寺内貫太郎一家」は、1974年1月16日から1974年10月9日の間TBS系列で21時代に放送されたホームコメディードラマで、東京の下町谷中の石屋「寺内石材店」の三代目寺内貫太郎とそれを取り巻く家族や近所の人々とのふれあいが描かれている。 小林亜星演じる主人公の寺内貫太郎は頑固で短気で喧嘩っぱやく、誰とでもすぐに喧嘩になってしまう。特に現代っ子の長男の周平(西城秀樹)とはすぐに家族を巻き込んだ取っ組み合いの大喧嘩になるが、実はシャイな職人気質の下町のおやじである。 他の登場人物も貫太郎を支える妻里子(加藤治子)、沢田健二のポスターの前で身悶えながら「ジュリ~!」と叫ぶ貫太郎の母きん(樹木希林)、事故で足が不自由になってしまった長女静江(梶芽衣子)、住み込みのお手伝い相馬美代子(浅田美代子)や石工職人の岩さん・タメさん(伴淳三郎・左とん平)など多彩で、軽快なコメディーの中にそれぞれの人生の悲哀も描かれているドラマである。