真田太平記のあらすじ・作品解説
真田太平記は、1985年4月3日から86年3月19日まで、NHKで放送されたドラマである。大河ドラマに準じる連続大型時代劇であった。原作は池波正太郎の同名小説である。 舞台は安土桃山時代後期。武田家の滅亡の後、真田昌幸とその2人の子どもの生涯を中心に、真田家の興亡とそれを取り巻く人々の生き様を、信之の松代移封まで描いた。「生きる」が主題である。オープニングでは、林光が作曲したスペイン舞踏風の曲を背景に、一本の木の周囲の風景の変化を、四季の移ろいと共に見せた。 真田昌幸を丹波哲郎、その息子の幸村を草刈正雄、信之を渡瀬恒彦が演じている。また幸村に愛される草の者・お江に遥くらら、徳川家康に中村梅之助、徳川方の忍びの総元締め・山中大和守俊房に佐藤慶、長門裕之、榎木孝明、坂口良子など、指折りの俳優が集まった。 人気の高い原作を忠実に映像化し、俳優の演技も好評だったため、1985年度のギャラクシー賞で奨励賞を受賞した。