破れ傘刀舟 悪人狩りのあらすじ・作品解説
破れ傘刀舟 悪人狩りは、1974年10月1日から1977年3月29日までNETテレビ(テレビ朝日)系列で毎週火曜日21:00台に萬屋錦之介主演で放送された時代劇である。 時代は江戸時代天保の世、長崎で医学を修めた主人公の蘭学医叶刀舟は、棺桶寺とあだ名されるボロ寺に住みつきいつも破れ傘を持ち歩いている。刀舟は義理人情に厚く、農民や貧しい町人の味方で、富める者からは法外な治療費を取るが、貧しいものからは治療費も取らず診療や往診をしている。実は無外抜刀術の達人で貧しい人々を苦しめる武士や商人を江波杏子演ずる公事師の稲妻のお蘭や桂小金治の仏の半兵衛らに探らせ懲らしめている。ひとたび悪人とあらば鬼の形相で大名屋敷や奉行の屋敷にも土足で乗り込み「てめえら人間じゃねえや!叩き斬ってやる!」というきめ台詞とともに悪人たちを赤鞘の同田貫で全て斬り倒してしまう。 まさに、「破れ傘刀舟 悪人狩り」という題名の通りのドラマである。