夫婦善哉のあらすじ・作品解説
夫婦善哉は、KTV（関西テレビ放送）が1966/03/15に放送したテレビドラマで、二代目・中村扇雀（四代目・坂田藤十郎）、扇千景らが出演した。 織田作之助の同名小説を原作とし、駆け落ちした内縁夫婦が事業の失敗や喧嘩しながらも共に生きてゆく姿を描いている。 KTVでは夫婦善哉の構成に基づく「蝶子はん」を1967年に制作しているほか、1971年にはNTVの「夫婦学校」として放送され、1977年には東芝日曜劇場で「湯けむり男地獄」など、2015年までに何度もリメイクが繰り返されており、時代が変わっても通じる普遍的な愛情や苦労・葛藤などどが背景にある。 大正時代、安化粧問屋の息子・維康柳吉は大阪の北新地の人気芸者・蝶子と不倫関係になっていた。柳吉には妻と13歳になる娘がいるのだが、妻は病のため実家に戻っていた。 不倫を知った柳吉の父が息子を勘当したことから、2人は東京へ集金するのを機に駆け落ちし、熱海でゆっくりしようと話していた。 すると地面が大きく揺れだし関東大震災が発生、2人は大阪へ戻ることにする。
