花の生涯のあらすじ・作品解説
「花の生涯」は1963年4月7日から12月29日までNHKで放送された第一作目の大河ドラマである。 1952年から1953年まで舟橋聖一が「毎日新聞」紙上で連載した歴史小説「花の生涯」を原作としている。 視聴率は平均20.2%、最高視聴率は32.3%を記録した。今の大河ドラマとは異なり当時の放送時間は日曜日の午後8時45分から9時30分にかけてであった。 幕末の大老井伊直弼の生涯を描いたドラマである。彦根城の一角にある屋敷で生まれ、幼い頃から読み書き、儒教、弓道、剣道などを彦根藩の学者から教わってきた。36歳の時兄の死去に伴い彦根藩の藩主となる。44歳の時大老となり、安政5(1858)年日米修好通商条約を結ぶことに尽力する。それに反発する攘夷派の人々をとらえ、安政の大獄と呼ばれる厳しい処分を行った。 大河ドラマは映画に匹敵する大作を目指し、スターを集結させ、井伊直弼を尾上松録が演じ、ヒロインの村山たか役を淡島千景が、長野主膳を佐多啓二が演じた。 テープが現存している第一話のみDVDとなっている。