ありきたりだけど、素晴らしい作品 - シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜の感想

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ありきたりだけど、素晴らしい作品

4.04.0
映像
4.0
脚本
3.5
キャスト
3.0
音楽
1.5
演出
4.0

目次

しょーーっじき言って、ありきたりなストーリー

だけど、心地の良い映画。

ざーーっくり、ストーリーを言ってしまえば、

結婚前なのに彼女との間に子供ができちゃって、でも仕事が続かない、頼りない、夢みるどーしようもない料理人の男ジャッキー(ミカエル・ユーン)が、ちょーど伝統と革新との狭間で行き詰まっていた、超一流有名三つ星シェフ、アレクサンドル(ジャン・レノ)に気に入られ、拾われ、認められ、本領を発揮し、有名三つ星レストランの料理長にまでなる。

はい、よかったね、ハッピーエンド!

って、話

良くあるじゃん!

見始めて10分で結末分かるー!

しかも、裏切らない!

思った通りの終わり方!

でも、でもね、

それがとーっても心地良い

なんだかじーんわり温かい

決して、つまらなかったぁーとは思わない!

(それは私が保証します、多分笑)

なんでかな?なんでなの?

見終わったあとは

そんな余韻に浸って、じっくりと疑問と向き合って欲しい

そんな映画だと思います

私が思うに

ざーーっくりとした言葉じゃ語り切れない

言葉じゃ言い尽くせない

愛!あい!アイ!LOVE!

が、そこかしこにあるからだと思います

ジャッキーの彼女へ対する、愛

彼女からジャッキーへ対する、愛

彼女からお腹の子に対する、愛

ジャッキーの生まれてくる子に対する、愛

家族、親からの、愛

見守る友人知人の、愛

超一流有名シェフ アレクサンドルの娘に対する、愛

娘から父である超一流有名シェフ アレクサンドルに対する、愛

超一流有名シェフ アレクサンドルが料理にかける、愛

ジャッキーが料理かける、愛

その料理を慕うみんなの、愛

そのレシピを慕うみんなの、愛

超一流有名シェフ アレクサンドルを慕うジャッキーの、愛

超一流有名シェフ アレクサンドルのジャッキーに対する、愛

あー、もっともっともーっと書きたいー!

この映画には、ここに書き切れないほど

たくさんの愛が詰まっていて

じーんわりと温かいけど、重々しくない、

ほっこりさせてくれる映画だと思います

愛と美味しい料理があれば、人生は三つ星

この映画の日本公開時のキャッチコピーです

ほんとーにその通り

納得です!

愛が溢れる場所で、愛をいっぱい感じて

愛の詰まった美味しい料理を

愛する人たちと一緒に食べる

それだけで、人は幸せなんだと

人生、十分なんだと

そんなことを考えさせられました

私は多くを求め過ぎてたなー笑

みんなで身の回りの愛を再確認しましょー!

愛を持って生きていきましょー!

はい、そんな感じです

あー、美味しいもの食べたいwww笑

あれ?これってコメディー映画だったの?

あとあと調べてわかったのですが、

この映画、フランスのコメディーなんだそうです

へぇー、、、

おフランスのコメディー

えっ、コメディー!?!?

びっくり!!

私、そんなに笑えなかったw

私の笑いのツボは、ずれてるのか?

軽快でテンポの良さはわかる

フランス映画ってのもわかる

けどwwwコメディー?

出てくるフランス料理も風景もレストランも人も

どれもがオシャレで洗練されている印象で

素晴らしい

けどwwコメディー??

超一流有名シェフ アレクサンドル役のジャン・レノが

とってもぽっちゃりしていて

レオンのときの面影がないことに

ちょっとだけ、クスッとした

けどwww コメディー???

ついでに、私のベストコメディーは

「マスク」

ザ・アメリカンコメディー

なので、やっぱりこういった映画は

コメディーって感じがしない、

なので、思いっきり笑いたいときに

コメディーって言葉に誘われて観たら

がっかり、だったろうなー笑

がっかり繋がりで、もうひとつ

「シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」

を間違えてレンタルしてしまったり
観てしまった人
結構たくさんいるみたい笑

紛らわしい題名ですね


私はどちらも好きなんでいいんですけどね
「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」もいい映画です


話が逸れましたが

コメディー??って話に戻ります

あっ、でも、1ヶ所だけ笑いました!!

面白かったところあった!

それはーー!

いったい日本人のイメージはどんななの?

超一流有名シェフ アレクサンドル役のジャン・レノと

主人公のジャッキー役のミカエル・ユーンが

メイクをして着物をきて

日本大使館の日本人に変装するシーン!

変装して革新的な料理を出すレストランに偵察に行くんです

ジャン・レノはサムライみたいだし

ミカエル・ユーンは舞妓さんみたいだし

メイクや着物の着こなしのお粗末さが

日本人にとっては

おいおい!!そんな日本人いないぞっ!

どんなイメージなんだよ?

って、ツッコミたくなっちゃいます笑

逆に外国人が見たら、そんなに面白くないシーンなのかも、

ふぅーん、日本人ってこんな風か、

って、納得しちゃうのかな?

そんなものなのかな?

ダンディでハードボイルドだと勝手に

イメージしてたジャン・レノだから余計に面白い!

頭の薄さがサムライにフィット笑

頭部の違和感がない!笑

ジャン・レノはそんなことしないで!

って内心、叫んでしまいましたが

いつかのCMのドラえもんコスプレを考えれば

サムライなんてどーってことないのか、

親日家のジャン・レノだから

快くやってくれたのか

分からないけど、意表を突いた姿に

思わず笑ってしまいました

私のお気に入りのシーンです

ミカエル・ユーンの白塗り舞妓さんスタイルも面白い!

この方はコメディアンさんみたいですね

とってもいいお芝居映画の最初からずっと、ジャッキーを見て

誰かに似てるなー

どっかで見たことあるなー

だれかなーだれかなー

と、思っていました

映画の途中、ジャッキーがペンキ塗りの作業着を着たとき

ハッ!!

謎が解けましたー!

モデルなどもやられている

タレントのJOYに似てる!!

めっちゃソックリじゃん!?

謎が解けたことに感動しました笑

逆を言えば、

JOYもミカエル・ユーンにソックリじゃん笑

いつか共演して欲しいwww

私だけじゃない!

共感してくれる人がきっといる!

そんなバカなことも考えていました

でも、ほんとーに

ジャン・レノもミカエル・ユーンも

いいコンビしてます

ぶんし料理ってどんな?

映画の中に出てくる「ぶんし料理」

革新的な現代料理ということで出てきますが

いったいなんなのか?

どういう字を書くのかも分からない!

一応、私、管理栄養士の資格持っていて

料理には、少し詳しいんですけど、

知りませんでした

お恥ずかしいwww

でも、なにそれ?

そう思って見ていた人たくさんいるでしょ?

私、調べてみました

まず、「分子料理」と書くそうです

食材を調理し料理を作る

このプロセスにおいて、食材の性質の解明や、調理中に起こる変化を解明し、おいしい料理の要因などを分子レベルで考え、おいしい食材の開発や、新たな調理方法の開発などによる、おいしい料理の開発を分子レベルで行い、その結果出来上がった料理を「分子料理」と言うそうです

簡単に言えば、

物理的・科学的な視点で考え研究し、根拠に基づいた、分子レベルで美味しい料理を作ろう

ってことでしょうか?

例えばー

最近流行りの液体窒素を使ったデザートやエスプーマーを使った料理なども

「分子料理」だろうと思います

映画に出てきたみたいに

なんの実験なんだ?

と思うほどの分子料理に出会ったことありませんがwww

あそこまでいくと、もはや料理じゃない!

伝統を重んじてきたアレクサンドルにとっては

受け入れ難い料理法だったことは明らかで

それでも、ジャッキーと協力し

三つ星を守るために

新しいことへ挑戦していく姿は

ただただカッコイイのひと言です

そして、結果的に

三つ星レストランを全力を尽くしてくれた、才能のあるジャッキーに譲り、レストランを去って行くアレクサンドルのスマートさも

素晴らしくカッコイイ

ありきたりだけど、観て損しない映画でした!

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いわゆる「ごちそう映画」と思っていると痛い目を見るコメディ映画『シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜(以下、シェフ!)』は、2012年にフランスで制作されたコメディー映画だ(ちなみに、似た名前のアメリカのドラマ作品もあるので注意していただきたい)。世界中の多くの飲食店で「美味しいお店」の指標となるミシュランガイド。その最高位の三ツ星の座に20年間輝き続けているレストラン「カルゴ・ラガルド」のシェフ・アレクサンドルが、三ツ星の座を守るべく奔走するコメディー作品だ。古臭い時代遅れの料理と批評されることが多くなったアレクサンドルだが、老人入居施設で自称天才シェフのジャッキーと運命の出会いを果たす。ジャッキーの腕を見込んで、助手として起用し、三ツ星の死守のため二人は努力する…というストーリーになっている。アレクサンドル役は、名作『レオン』や、某車会社のCMのドラえもん役でも日本人に馴...この感想を読む

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