プリズン・ブレイク ファイナル・ブレイクを勝手に考察してみた - プリズン・ブレイク ファイナル・ブレイクの感想

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プリズン・ブレイク ファイナル・ブレイクを勝手に考察してみた

3.53.5
映像
4.0
脚本
3.0
キャスト
3.5
音楽
3.0
演出
2.5

目次

本編のプリズンブレイクシーズン4の謎を解く

プリズンブレイクシーズン4での最大の謎であった主人公マイケルの死。どこで死んだのかどのように死んだのか全てが謎のままプリズンブレイクは終わりを迎えた。その死の謎がこのファイナルブレイクで露わになる。因みにマイケルの墓を仲間達が囲って終了したシーズン4のラストを見てどのように感じただろうか?筆者は「あー、そんな気はした」が正直な感想だった。ドラマの中でも体や脳に異常があるような描写や何もしていないのに鼻から血を流したりしていた事もあり長生きはできないと思っていた。脳腫瘍は完治したような描写はあったが最後にマイケルの墓が見えた時には病気で亡くなったと思っていた。しかしファイナルブレイクのストーリーが無罪放免になった後の話だと知ってマイケルの死の謎がここで解けると思った。結局マイケルの死は病気ではなく仲間達を逃がすために自らの体に高圧電流を流した事による感電死(と思われる)だった。

マイケルが選んだ死に方について

仲間達を逃がすために自らが犠牲になったマイケル。しかし本当にそうするしかなかったのだろうか?マイケルと言えばどんなに不可能だと思われた事も持ち前の頭脳と行動力で突破してきた。今回のサラの脱獄に関しても前準備は完璧に済ませていた筈だ。どの房にサラがいてどの時間に看守に見つからずどの通路を使っていけば脱獄出来るか事細かに調査していたに違いない。もちろん電子ロックについても把握していただろう。それなのに最後の最後に誰かが犠牲にならないといけないミスをマイケルがするだろうか。いや、しない。今までも犠牲になるなら自分がなると行動してきたマイケルだが自由な暮らしと大切な家族を手に入れたのだ。どうあっても生きて帰るという考えだろう。だが、その大切な家族のためというのが今回の暴挙に出た原因なのではないかと思う。前述した通りマイケルの体には何かしらの病気ないし不具合がある事が示唆されてきた。実際シーズン4では脳腫瘍がある事が分かっている。カンパニーの力で手術をしてもらい完治していたかに見えた脳腫瘍だったがファイナルブレイクのラストシーンで再発していた事が分かる。その事を自分だけ知っていたマイケルは自分の命は長くないと思っていた。ならば残された命はサラと共に幸せに過ごそうと思っていただろう。しかしサラが妊娠して自分に子供が出来たと知ったマイケルはどう思っただろうか。子供に親の死にゆく姿を見せたくない。ならば最初から存在しない方が子供も悲しまない。そう考えた可能性がある。だからこそ今回の脱獄では誰かが犠牲にならなくてはならない状況を作りサラにも悟られずにこの世を去る事が出来たのではないだろうか。

グレッチェンの心変わり

ファイナルブレイクには明確な敵はいないがシーズン4での最大の敵であるカンパニーのクランツ将軍がマイケルに対する復讐でサラを殺そうとする。しかし自分も服役してる状態では会う事も出来ない。そこで将軍はサラと同じ刑務所に服役しているグレッチェンを使う事にした。グレッチェンはシーズン3からマイケル達の敵として暗躍してきたカンパニーの一員で手練れの工作員だ。シーズン4の途中から登場する事はなかったがサラと同じ刑務所にいるとは思わなかった。そんなグレッチェンは将軍の命でサラを殺そうとする。数々の修羅場を越えてきたグレッチェンにサラが勝てる訳もなくその事を知ったマイケルが今回の脱獄を決めた最大の理由もそのためである。しかしサラは刑務所の中で一番の力を持っているグループに入る事に成功した。そうなってはグレッチェンも簡単に手を出す事が出来ない。サラはサラで今までの経験で得たものを使えるようになっていたのである。元刑務所の医者という特殊な立場だったが上手く立ち回れるようになったのだ。そんなサラをどうしてもグループから引き離したいグレッチェンだったがそのグループの一員を殺してしまうのだった。グレッチェンは考えた末にサラと脱獄する事にした。グレッチェンに関して忘れてはいけない存在がいる。娘のエミリーである。その愛するエミリーにプレゼントを渡したいから脱獄したいのだと言う。今までのシーズンを見てきた人にとってのグレッチェンと言えば冷酷無残な人と思うかもしれないが娘の事だけは一途に愛しているのである。しかしこの提案をされた時サラは恐らく口からでまかせと思っていたのだと思う。グループの一人を殺してしまってそれがバレたら自分も殺されるから一緒に出たいだけ...そう思っていただろう。何故ならサラも昔グレッチェンにひどい目にあわされてきたから信用できないのも無理はないからである。しかしグレッチェンの実力と行動力は分かっていたのでサラとしても脱獄出来る可能性が上がるのであれば組むのもやむなしという思いから組んだのではないだろうか。そんな2人は乱闘騒ぎを起こし脱獄一歩手前まで進む。しかしここでグレッチェンだけ見つかってしまう。グレッチェンは抵抗する事なく捕まってしまった。普通に考えればここでサラの事も道連れにするだろう。しかしグレッチェンはサラの事を喋らず連れていかれたのだ。確かにサラの事を喋らなければエミリーにプレゼントを渡してくれるだろう。だが、この先どのような事が待っているか考えたらサラ一人だけ自由になるのは納得がいかない筈だ。しかしそれでも喋らなかったのは贖罪だったのではないだろうか。サラ個人的に対する事だけではなくカンパニーに入った時からやってきた事に対してほんの少しでも良い事をしようと。結局この後グレッチェンがどうなったかは示唆されてはいないが後悔はしていないだろう。

総評

2時間で描かれた今回のプリズンブレイクでしたがやはりハラハラドキドキ感が少なかったように感じます。脱獄物として考えるのであれば物足りなさは感じますが外伝物として考えるのであれば見やすく軽い気持ちで見れるので好きでした。個人的にはシーズン4で無罪放免の場面になったら一度見るのをやめファイナルブレイクを見た後に続きを見た方が繋がりやすいと思います。

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