これぞアメリカ映画!!
登場人物ガルゴについて
今作品は、エクスペンダブルス3作品目となり歴代の作品から登場人物の人柄や性格、個性がかなり明確に表現されている。例:クリスマス=ナイフの達人 ヤンセンの凶暴さ。 これまでに表現されている登場人物の特徴としては、どれも仕事のスペシャリストとしてのイメージや特徴であることがわかる。(または戦闘においての)そして、3でバーニーが新メンバーを集めている時もどのメンバーも精鋭ぞろいであり、戦闘においてはかなりの実力があるような自信のあるものばかりを集めていた。そう、一人を除いて。新メンバー集めの際に少しだけ登場するガルゴだが、特徴やインパクトで言えば他のメンバーよりも長けてはいるが戦闘においては頼りないイメージで「俺は歳なんか気にしない」と言っている時点で頼りなさが増していて、初めて文字通り「弱そうなやつ」が登場したのである。それに彼はスペイン人という事をやたらと誇張していて、しゃべりだすと止まらないところを見ると、アメリカから見るスペインのイメージがよくわかる。そして廃墟での最終決戦の中でも、銃のうちかたや女性の口説き方、全てスペインのイメージを誇張しているように感じた。最後の最後までしゃべりっぱなしで止まらない彼は、殺伐とした戦闘の雰囲気をどこかしら和ませていて代わり映えのない戦闘シーンの中でコメディという違った視点で見てる人を楽しませていたと感じた。
年齢的視点
エクスペンダブルス1が公開されたのが2010年であり、2年ごとに続編が公開されている。エクスペンダブルス2ん時点ではまだ現役の戦士のようなイメージであるが、今作ではもう俺らは歳をとったと感じさせるシーンがいくつもある。物語の中でも、バーニーが新メンバーで若物を集めた時に「おじさん」と言われ腹が立っている姿でもよくわかる。先ほど紹介したガルゴの登場シーンでも「俺らはもう歳なんだ」と言うシーンが見られる。いくら強い戦士でも年齢には打ち勝てないというものが感じられる。
味方は死なない!?
この作品において、戦闘などで死んでしまった戦士は実は一人もいない。序盤でシーザーが打たれた時も、全員が絶望していてなにもかも終わりのような雰囲気を醸し出していたのでにもかかわらず最後のバーで普通に退院してきましたと言わんばかりの風貌で登場している。これにより、最後の最後でなにもかもがうまくいって本当のハッピーエンドという形になるなと感じたが、もしシーザーがあの銃撃で死んでしまっていたら最後の戦いが終わった後のシーンでは、いつものバーで新メンバーも合わせて全員で丸テーブルに座り、グラスを持って「シーザーに」と乾杯をしていたに違いない。戦闘系のアメリカ映画でよくあるシーンだ。なぜそれをしなかったのかは、個人的な見解では視聴層が関係しているのではないかと考えた。3まで続く続編であり、ここまで豪華なキャストをそろえているので子供に気を使ったのではないかと感じた。全て子供の影響ではないと思うが、少しは関係しているだろう。
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