痛快コメディドラマ - デカワンコの感想

ありえない刑事

ゴスロリの刑事って聞いたことないですよ(笑)それが刑事でいいんですかね。刑事っていうとスーツのイメージが強いので、まさかのゴスロリに身を包む刑事がいるとは。しかもそれでまかり通っちゃうのがすごいですよね。まぁ、一子本人が周りの意見に耳を傾けず自分の信念を貫くスタイルをとってるから余計なんでしょうけどね。でもこれがまた多部ちゃんが似合っちゃうからもう段々楽しみになっちゃってましたね。次はどんな服で出てくるのかなとかワクワクしちゃってました。というか一子には破天荒って言う言葉がぴったりの主人公だと思いますね。こうと思ったら猪突猛進というか。そもそも捜査が好きっていうのがなかなかぶっ飛んでると思うんですよね。好きとか嫌いとかの感覚で仕事してるのかと思ったらちょっと自由すぎじゃないかって気もするんですけど、だからこそ刑事の仕事に向いているのかもしれませんね。そしてまぁ、嗅覚のすごいこと。警察犬にも負けてないくらいって尋常じゃないですよね。それだけ優れてたら普段の何気ない臭いも敏感に感じ取っちゃうから鼻が忙しそうですね(笑)嗅覚がいいっていうのもケースバイケースってやつですよね。なんていうか設定が色々ごちゃごちゃしているなって感じはありましたね。キリさんも髪茶髪でしたからね。刑事であんなにチャラくていいわけないじゃないですね。まともそうなのはシゲさんくらいでしたよ(笑)

キャラがわっちゃわちゃ

このドラマってキャラクターがすごいわちゃわちゃしてるっていうか、色々詰め込まれてる個性の塊みたいなキャラが多いなっていう印象でしたね。一見まともなキャラかなって思った人もん？って思うところがあったりして刑事ドラマなのか怪しんじゃうレベルのキャラがたくさんいましたね。でもみんな刑事としての実力は申し分ないから許されてるというかおおめに見られてるんですかね。統率だってとれてるし。というか私の中で好きなのはちゃんこさんですね。何せ演じているのが石塚さんですから。あの石ちゃんが刑事ですからね。しかも元大相撲の力士ってはまり役すぎてやばかったです。

意外とシリアス

終始コメディたっぷりなんですけど、時たまシリアスになるんですよね。特にガラさんの時がそうだったと思いますね。一子がガラさんを逮捕するところがなんとも言えない気持ちになりました…っていうかそもそも佐野さんが出てきた時点でシリアスなんですけどね。なんていうか存在感というかオーラがすごいんですよね。何か企んでる感がプンプンするから。でも意図的にやった訳じゃなかったにしても罪を犯してしまったものは仕方ないですからね。でも一子も何かある度にガラさんのところに行くってことはまだ信頼してるってことですよね。ガラさんも嬉しいと思いますよ。自分に会いに来てくれる一子が可愛くてしょうがなかったと思います。まさに犬って感じですよね。

意外や意外…？

最初は一子のことを迷惑そうにしてたキリさんですけど、途中から一子のことを頼るっていうかバディみたいな感じになってましたね。きっと彼女の実力と刑事への情熱のすごさを感じたんでしょう。一緒に行動してくうちに今まで見えていなかった一子のいいところをたくさん見たんですね。いいコンビになりましたね。一子が突っ走りそうになったり、急に語りが始まったときとかにフォローしてくれるいい先輩だと思います。一子もキリさんのことを先輩として頼ってるところもありますからね。ちょっと小バカにするときもありますけど、きっと愛情表現の一つなんですよね。キリさんもそれがわかるからきっと強く怒ったりしないんでしょうね。若手刑事同士、持ち前の若さで13係の人たちを引っ張って行ってほしいですね。一子が「13係ラブ」って言う気持ちもわかる気がします。みんないい人たちですからね。そしてなんだかんだ言って一子のこと甘やかしてる感じですし。やっぱり女の子がいると変わるんですね。むさ苦しい男集団に紅一点ですから。まぁ、一子の場合ちょっと女王さまみたいな感じもありますけど。何となく格好からしてそんな感じがしますしね(笑) というかキリさんと一子はくっつかないんですかね？何となくお似合いな気もするのでくっついてしまえばいいのにって何度か思っちゃいましたね。でも一子は鈍いですからね。恋愛には疎そうな気がするので結構手強そうですけどね。キリさんも早く一子のこと好きだって自覚すればいいのに(笑)案外いいカップルになりそうな気がしますね。恋人でバディって最高じゃないですかね。職場でもプライベートでも一緒にいれるのっていいと思うんですよね。ただ職場恋愛がOKなら文句なしなんですけどね。

ラストまでデカワンコらしい

最終回で慰安旅行に行くってそれを最後に持ってきて良かったのかと思いましたね。終わらせる気があるのかと思っちゃいました。そして最後まで魅せてくれましたね。慰安旅行が温泉一泊ってケチすぎだろって思っちゃいました。普通二泊三日とかだと思うんですけどね。19800円ってショボすぎですよ(笑)そしてなんだかんだみんな仲よしすぎだろって思ったのは全員一子の部屋に集まったことですね。というか仮にも女子の部屋に男どもがこぞって集まるっていいんですか？(笑)まぁ、一子が自ら行くよりはいいのかもしれませんけど雑魚寝までしちゃうってもはや一子は女子のカウントに入ってませんよね。まさにワンコ扱い(笑)

みんなで足湯でワンコの話しているときも明らかに何か裏がある感じがありありでしたからね。あんなに分かりやすい前振りあるんですかね。でもそれでも傷ついちゃうのが一子なんですよね。まぁ、確かにやめさせた方がいいって言われたら傷つきますよね。言い方が完全に一子のこと言ってるとしか思えませんからね。なかなか意地の悪い演出だったと思いますよ。そして都合よく事件が起こるっていうのもさすがの演出ですね。13係のみんなから嫌われたと思った一子からしたら自分が誘拐されても誰も心配してくれないって不安でしかなかったと思います。それでも電話に出てくれて、自分の嗅いだ臭いを教えてくれって言われたときには一子も少しは嬉しかったんじゃないですかね。でもそれでも自分は必要とされてないと思ってるから複雑ですよね。慰安旅行が全然慰安になってないっていう悲しみを抱えての帰宅って結構堪えるものありますよ。まぁ、結局はボスの娘さんが犬を飼うっていう話をしてたただけなんだっていう素敵なオチがついてましたからね。結局ワンコはみんなの人気者だっていうことですよね。なんせ一子がいなくなったときのみんなの心配ようっていったらなかったですね。そりゃもうみんな慌てまくってましたからね。あのシゲさんでさえもいつものクールさなくしてたくらいだから、相当ワンコのこと心配だったんですね。13係がみんな総出で探し回ってる辺りに愛を感じますね。最初の頃のみんなからしたら想像できないですよ。そう考えると一子と、13係のみんなとの絆の深さがよくわかるっていうか、よくここまで信頼関係を築いてきたなって思いますね。最後までデカワンコワールドが展開されていたなと思います。笑いあり涙ありの最高の作品でしたね。コメディだけかと思ったら感動もちょっと混じってて面白いだけじゃない違った魅力もある素敵な作品だったと思います。