まさかのラスト - 月の恋人~Moon Lovers~の感想

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月の恋人~Moon Lovers~

5.005.00
映像
5.00
脚本
5.00
キャスト
5.00
音楽
5.00
演出
5.00
感想数
1
観た人
2

まさかのラスト

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

目次

蓮介の気持ちの変化が分かりやすい

何といってもキムタク演じる蓮介の人間性の変化がすごく分かりやすかったですね。最初の印象が私的にあまり好きじゃなかったんですけど、終盤の蓮介は見違えるほど変わりましたね。ほんとに最初の蓮介は嫌いでしたね。ものすごくやり手なのはわかるんだけどワンマンていうのがね・・・自分が思った通りにならないと気がすまない的な感じがちょっと私的に嫌なタイプでしたね。

何ていうか人の気持ちが分からないっていうか、仕事のことしか頭になかったんでしょうね。

でもそんなときにシュウメイに出会って変わったんでしょうね。あの時蓮介がシュウメイに目をつけたのは見た目の美しさだけではなくて潜在的に自分に足りないものを持っていると思って無意識的に惹かれたんでしょうね。だから自分の会社のイメージキャラクターとして日本に迎え入れたんだと思います。ただの仕事目的というよりは少し蓮介の私情も入ってたんじゃないですかね。

だけどそのおかげで蓮介はどんどんいい意味で人間臭くなっていったなって思います。仕事に関しても自分ひとりの力だけじゃなくて周りを頼るっていうことをするようになったので、好感を持てるようになりました。

蓮介を取り巻く女性たち

蓮介の周りには魅力的な女性たちが多いと思います。シュウメイは言わずもがなその一人ですけど、他にも柚月ちゃんや真絵美さんもいて、その三人から想いを寄せられている蓮介はほんと何ていうか罪な男だと思いますよ。鈍感ていうかそういうことに興味がないのかって思うくらい全く気付かないっていうのはどうかと思います。特に柚月ちゃんなんてわかりやすい態度取ってたと思うんですけどね。あの子は三人の中で一番感情が表に出やすい子だったと思いますよ。それでも気づかない蓮介は相当鈍いですね。真絵美さんはあんまりわからないというか、友達として接しているって感じが強かったのでちょっと分かりにくかったかもしれないですけど。そういう意味では真絵美さんは上手というか隠し上手というか。でもそれのせいで蓮介に余計気付かれにくくなっているっていうのもちょっと問題というか切ないというかもどかしいというか・・・シュウメイは最初はちょっと嫌悪感抱いていたけど一緒にいるうちに蓮介に心惹かれてたんですね。まぁ、魅力的な男性だとは思いますよ。私のタイプではないですけど。でもこの三人の誰もお互いの恋路を邪魔しようなんてことしなかったのはやっぱり大人の恋愛なんだなって再確認することができましたね。女の骨肉の争いとかになっちゃったらそれこそ昼ドラみたいになっちゃいますから(汗)

身近にいる人の存在感

蓮介たちの周りにいる人たちの存在感もなばにいて支えてきていただけに彼の裏切りともいえる行為は相当応えたと思いますよ。かなか大きいと思います。特に風見君は一番蓮介に影響を与えた部下だと思います。ずっと蓮介のそばで支え続けていたからこそきっと彼のやり方に疑問を感じて自分がレゴリスを変えようと決心したんでしょうね。悪い人ではないんですけど、やり方がちょっとスマートじゃないというか、もうちょっとほかになかったのかなと思っちゃいました。でもほかの社員からしたらきっと救世主のような存在だったんでしょうね。レゴリス内のギスギスした感じを一気に取っ払ってくれたヒーローなんだと思います。

雉畑さんも蓮介と一緒にずっとレゴリスを発展させてきてただけに責任とって退社っていうのは切なかったですね。彼自身もそれで納得してしまったのが悔やまれます。蓮介もさすがに彼の退社は胸を痛めたと思いますよ。一緒に歩み続けてきた仲間ですからね。風見さんと雉畑さんの2人は蓮介にとってかけがえのない仲間と言ってもいいくらいなのではないでしょうか。そんな彼らが離れたからこそ蓮介も仕事に対する気持ちが変わったんだと思います。少なくとも自分が今までやってきたやり方は正しいことではなかったんだということには気づけたと思います。そしてそれをきっかけに新しいやり方を模索している蓮介はカッコいいなと思いました。くじけるどころかむしろやる気に満ちている感じが。もちろん、彼一人で立ち直ったわけではないですけど。柚月ちゃんや、真絵美さんたちが励ましたり一緒に頑張ってくれたからこそできたことだと思います。これをきっかけに蓮介が大きく変わった気がしたのはおそらく私だけではないと思います。

まるで中国映画を見ているかのような錯覚

劇中に何度も中国語で会話をするシーンがあって字幕を読むっていう日本のドラマとは思えないまさかのパターン。シュウメイは元々中国の人だからすらすらいえるのはもちろん、ミン役の阿部力さんもものすごいぺらぺら!彼も中国系の血が入っているから納得なんですけど。もう一人はなんてったって風見君!演じてる松田翔太さんは生粋の日本人のはずなのにそうとは思えないくらいペラペラでびっくりしました。すごい流暢に話していて相当練習したんだろうなっていう努力が見てとれました。日本のドラマのはずなのにそういうところもちゃんとこだわって作られているんだと思うと製作している人たちのこだわり具合がすごいっていうのが分かりますよ。なんていうか普通のドラマにはない新鮮感が出ててよかったですね。何回か上海に行くシーンもあったりして相当撮影も手が込んでいるなともはや製作者側の視点で見ちゃうほどでした(笑)

衝撃のラスト

このドラマは最終的に蓮介とシュウメイがくっついて終わるものだとばかり思ってました。話の展開もどう考えてもそういうフラグが立ってたから「あー最初からもうエンディング分かっちゃったよ」って思ってたんですけど、最終回で怒涛の展開すぎですよ。まさか蓮介がシュウメイを振って真絵美さんを選ぶなんて全く想像してなかったです。でもそう考えるとしっくりくるっちゃくるんですよね。蓮介がシュウメイにこだわったのは好きっていう恋愛対象としての感情じゃなくてただ自分にないものを持っている彼女にあこがれの気持ちがあったからなんじゃないかなって。逆に真絵美さんの時はどうかっていうと彼女の前では素の蓮介が見れたというか飾らないでさらけ出していた感じがあったんですよね。

ずっと一緒にいた期間が長かったから慣れのせいかなと思ったんですけど、そうではなかったんですね。仕事仲間であり、盟友であり、好きな人でもあったわけで。にしても気付くのだいぶ遅いですね。そこに行くまで何のフラグも立ってなかったっていうのに。おかげで最後の最後まで見事に騙されてましたよ。でもあの2人でくっついてよかったんだと思います。なんだかんだ言ってお似合いですもん。お互い価値観も似たものがあるし、同じような仕事に携わってるから苦労も分かち合えるだろうし。何より毎日楽しそう。喧嘩みたいなやり取りしながらも結局いつの間にか仲直りしてて普通になってたりするんでしょうね。最後のシーンもようやく蓮介が真絵美さんのことを名前で呼んだ時にはちょっと鳥肌立ちましたね。ずっと二宮って呼んでたのに最後の最後にあれはずるかったですよ。これできゅんと来ない方が無理な話です。

予想してた終わりとは違いましたけど、こっちの方が私的にはよかったです。シュウメイも上海で頑張っているみたいだし、二人にはこのまま幸せになってほしいですね。

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