のりえ、かおるの職業について - 『たまゆら~卒業写真~』第2部 響-ひびき-の感想

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『たまゆら~卒業写真~』第2部 響-ひびき-

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のりえ、かおるの職業について

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映像
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ストーリー
4.0
キャラクター
4.0
声優
5.0
音楽
4.0

目次

第2部の主役はのりえとかおる

本作4部作の第2部は、のりえとかおるの将来の職業について大きくかかわってくるストーリーになっている。そこでここでは、本作のように進まなかった場合、二人の職業はどのようになっていたかを考えてみたい。つまり、のりえはあのままパティシエの道をあきらめた場合、かおるはウェディングプランナーに出会わなかった場合の、それぞれの職業はということである。なお、作中では担任の堂郷が、のりえには水産学部に行って瀬戸内の海を守れと言っていた。かおるには教育学部を勧めており、おそらくは教員を勧めていただろうと思われる。ここではそれらは外して、本人のこれまでの言動や生活環境から考えてみることにする。 

のりえの職業

これはなかなか難しい。小さいころからお菓子作りが好きで、パティシエの夢は早くから描いていたはずだからだ。ある意味、本作の流れが既定路線であろう。だからこそ、他の職業に憧れる描写がないだけに難しいわけである。一つヒントになるものがあるとすれば親の職業と言うことになるだろう。のりえの父はタクシー運転手という描写がある。のりえ自身も、本作の食べおさめ会フェアでカフェたまゆらまで父に送ってもらっていた場面があり、仲が良く、父のことも大好きだということが想像できる。だから、父の職業に似た職業に就くことは十分に考えられよう。その場合はスケールの大きいのりえのことである、バスの運転手かな、と予想する。父を見習って安全運転を心がける、優しい運転手さんになるのではないだろうか。 

かおるの職業

高校3年生になってもなかなかやりたいことが見つけられずにいたかおる。いよいよということになれば趣味だと言っていたアロマテラピストという職業選択も十分ありうるが、ここではそれはあえて外して考えてみる。本筋のウェディングプランナーというのも、制作スタッフで協議を重ねた結果決まったらしいというほど、かおるに関しては流動的である。ただし、本作でも彼女が言っているように「一人一人違う夢の形に合わせて悩んだり工夫したりする」職業には就きそうである。そうは言ってもそのような職業は現代では様々ある。その中からここで予想するのは旅行会社。幼いころ、ぽっての父にいろんなところに連れて行ってもらったこと、姉の秘境探検に頻繁について行ったことなどで、いろんな場所に行く楽しさをたくさんの人に伝えたり、個人個人の行きたい場所に合わせたツアーを計画したりする仕事に就くのでは、と考えるわけである。姉の秘境探検のことは一見マイナスに働きそうだが、それを逆手にとって、行くのが大変だけど着いたら素晴らしいことが待っているツアーなどを計画しそうだし、本当に危険なことも秘境探検を通して感じているだろうからその経験をもとに、絶対に行ってはいけない場所や安全に過ごすための事前の準備についても事前に調べて、お客に安全にツアーを楽しんでもらえる工夫を考える達人として活躍しそうである。

ある日のたまゆら観光

ここまでの二人の考察を合わせると次のような極端な想定も可能になる。「え~、皆様、本日は当たまゆら観光、『身近なところにこんな絶景が~プチ秘境探検ツアー』にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。本日のご案内は、運転手岡崎のりえ、カメラ担当ぽっ、じゃなかった。失礼しました、カメラは沢渡楓、ガイドは私塙(はなわ)かおるでございます。このバスの最初の目的地はH市T山でございます。皆様を待っているのは美しい景観か、はたまた苦難道か、バスがついてのお楽しみ。ということで、到着予定は10時でございます。それまでしばらく当観光専属のエンターテイナー桜田麻音によります余興をお楽しみください。」無理矢理四人を揃えるとこういう展開も考えられよう。バスの運転手は何も路線バスとは限らない。観光バスの運転手ということも十分考えられる。ツアーの企画者がそのままバスに乗り込んでガイドをする、ということも十分考えられるだろう。その方がより的確にガイドできるということでメリットも大きい。残りの二人も、うまくこじつけられる職業に就いているので、のりえとかおるがこの職業であれば四人そろい踏み、という想定は比較的簡単に実現させられそうである。ただし、このような想定をしておいて身もふたもないが、無理に四人そろい踏みで働くこともないだろう。本シリーズTV第1期のEDの歌詞にも歌われているように夢の行先は違っても一人じゃないわけだから、四人一緒の職場はあくまで想定であって、実現には四人とも意欲はないものと考えられる。それでも、一度くらいはやってみたいよね、という話にはなりそうである。しかし、ぽってがフリーカメラマンと言う立場ならば旅行会社勤務のかおるとなら同じ職場というケースは増えそう。また、のりえとかおるは本編の歴史を見るにつけ昔から腐れ縁的な関係なので、意図せずに同じ職場になる、ということも十分に考えられよう。

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