これぞ新感覚のシャーロックホームズ! - シャーロックホームズの感想

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これぞ新感覚のシャーロックホームズ!

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

目次

こんなシャーロックホームズ、見たことない!

シャーロックホームズと言えば、どんな人でも探偵であることくらいは知っているだろう。今までもテレビドラマ、映画はどの世界でも一度は作品としておさめられている。その全てに目を通してきた、シャーロックホームズのマニアにも今回のこの作品は本当に刺激的な新感覚のシャーロックホームズが描かれているものであったと振り返る。むしろ、こんなシャーロックホームズを待っていた!という感じだ。イギリスのグレーの空の下でどんよりとした時代に起きるさまざまな事件の生々しさを美しく映像化していて、自分がその時代に生きているかのような錯覚さえ引き起こしてしまうほどの臨場感あふれる演出は、言うまでもなく見応えがあるものになっている。シャーロックホームズシリーズに触れたことのない人でもこの作品からシャーロックホームズのファンになったという人は数多い作品になるのには、しっかりとした理由があるというわけだ。探偵であるシャーロックホームズを、ただの推理をするイギリス人ではなく、ミステリアスでアクションに富んだカッコいいスマートな探偵に仕上げている。こんなシャーロックホームズは今まで見たことがない!なんてカッコいいんだ!と誰しもが憧れてしまうようなそんなキャラクターに仕上げてきている。まさに新感覚のシャーロックホームズの誕生である。ただ事件を解決するのではなく、そのプロセスの中でシャーロックホームズが事件に巻き込まれながらも強い信念とひねくれたユーモアの中に真相を解明していく姿は何度見ても飽きのこないものになっていると言えるだろう。また、見返すたびに新たな発見がある作品になっていることは間違いない。ストーリーが進行していくスピード感のあるテンポは、見ている側を作品に取り込むように作られており、あっという間にストーリーから目が離せなくなってしまう。次にどんな展開が待ち受けているのか、見ていながらワクワクドキドキが止まらない作品だ。こんなにシャーロックホームズ作品で、興奮したことはないだろう。臨場感あふれるBGMも作品をさらに素晴らしいものに仕上げている。一度耳にすると、頭から離れず、どこか懐かしささえ感じるような安定感のあるBGMはこの新感覚のシャーロックホームズに本当にぴったりである。アクションシーンで、シャーロックホームズの見せる巧みな技の数々にうっとりとしてしまうのもこのBGMの効果が出ているのではないだろうかと感じる。見終わった後には必ず面白かった!と言わせんばかりの作品になっていることは間違いない。ぼんやりと身始めても最後は手に汗を握り興奮の中で満足させられてしまう自分に出会うはずである。

シャーロックホームズの相棒であるワトソンの存在

シャーロックホームズと言えば、その相棒のワトソンの存在を忘れてはいけない!ワトソンがいるからこそのシャーロックホームズであるからだ。このシャーロックホームズとワトソンのなんとも言いようがないスマートなやり取りに、もっと見たい!という欲がうまれてくるはずだ。シャーロックホームズの天才肌に寄り添う、唯一の理解者であるワトソンがこの作品の中ではとても優しく描かれているなと感じた。医者であるワトソンもかなりのきれものであるが、そのワトソンがひねくれた天才であるシャーロックホームズをしっかりと支え、大きな器でシャーロックホームズを受け止めるといったような感じはなんとも魅力的な関係である。互いに足りないものを理解し、欠けている部分をしっからはと補い合える関係性は本当に美しく無駄を感じさせる余地もないほどである。ワトソンの求める幸せに憧れを感じずにはいられないシャーロックホームズが何処か可愛らしいく不器用に描かれている今作は本当に面白い仕上がりになっている。

ストーリー展開のスマートさ

シャーロックホームズ、ワトソンのキャラクターも安定感がありオリジナルのストーリーに沿いながらもしっかりと新感覚の味わいをもたせている中で、やはりストーリー展開の素晴らしさにも触れておかなければならないと思う。シャーロックホームズシリーズでこんなにもスマートなストーリー展開は見たことがない。シャーロックホームズの推理展開を最新の技術を使って無駄なく演出している。そのスピンード感はこのシャーロックホームズシリーズ作品ならではのものであり、見ていると癖になる独特の世界観を持たせる効果につながっていると言えるのではないだろうか。なぜその事件が起き、どの時点でシャーロックホームズが謎解きに成功し、逆に罠を仕掛けと真相をを解明していく。この姿に見ている方も騙されてしまうのだろう。その謎解きについていけるか、見破ることが出来るか、見破りたいと願ってしまうように作られている作品だ。

シャーロックホームズの知られざる恋の行方

一見すると恋のような不確かなものを信じるタイプではないように見えるシャーロックホームズを、人間味溢れる一人の恋する男性に描いているところも見どころの一つだ。恋というどうしようもコントロールすることができない感情にもがき苦しす姿は天才肌には似合わずなんとも人間味をおび、とても滑稽であった。そして同時になぜだが滑稽なシャーロックホームズは可愛らしいと感じる演出がなされている。こんなシャーロックホームズ見たことがない!一人の女を真剣に振り向かせようとあの天才であるシャーロックホームズが必死になる姿を誰が想像できただろうか。恋という難題にここまで翻弄され、苦しみ、本来の姿からかけ離れてしまう様はまさに一人の恋する男である。人間味のあるその姿にどこか共感してしまうようなそんな可愛さがあると感じた。しかし、やはり天才ならではの恋の悩みとして、かしこ過ぎることで深読みしすぎてしまう恋をしてしまいがちなシャーロックホームズは、やはり天才故の苦しみも持ち備えて恋という難題に立ち向かってもいた。また、女はそんなシャーロックホームズをこれでもかと言わせんばかりに翻弄させ、事件へと巻き込まんでいく流れは見ていて本当に面白かった。どうかシャーロックホームズの恋が実るようにと見ながら応援したくなるような恋の演出である。

どんな時にも観て楽しめる映画

探偵のジャンルの映画にしては、本当にユーモアに溢れた作品であるのでどんな時にでも楽しめると言えるだろう。1人でゆっくりと見ながら味わうのよし、恋人とハラハラドキドキしながら見るのもよし、家族で和気藹々と見るのもよしの映画である。サスペンスでありながら、グロテスク過ぎず、シュール過ぎない映画となっている。事件解決への道のりをユニークかつスピンード感に溢れ展開していく映画でこんなユーモアにも富んだ作品は今までなかったのではないだろうか。シャーロックホームズとワトソンのバランスの良さ、相性の良さはピカイチであると感じた。見終わった後、自らも難題事件を解決したかのようなほどよい疲れと喪失感を感じ、改めて映画を見直したいと思うに違いない。どこで騙され、どこがキーポイントだったのかもう一度みて確認したくなるような内容である。日々の生活に疲れ、人間付き合いにも飽きを感じ、なにかに癒しを求めてしまう時にでも見ると良いだろう。見るときのお供はなるべくアルコールではなく、ノンアルをおすすめする。酔ってしまうと、ストーリーの展開について行けずストーリーをまるっと楽しめないからだ。謎解きの全てを見逃さずに映画に没頭してみてほしい、そんな作品である。

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