登場人物と疑問点についての考察 - ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやるの感想

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ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる

2.502.50
映像
3.75
脚本
2.25
キャスト
3.75
音楽
4.00
演出
0.00
感想数
2
観た人
3

登場人物と疑問点についての考察

3.53.5
映像
4.0
脚本
3.5
キャスト
4.0
音楽
3.5
演出
-

目次

ヒルデガーンについて

今回の敵は1000年前にコナッツ星で生み出された幻魔人である。タピオンに上半身、弟の体内には下半身が封印されていた。タピオンは地球に送られ、下半身はヒルデガーンを生み出した魔導師のひとりホイによって地球に来た。最終的には合体し、元の前身の姿に戻ったわけだが、いったいどれほどの強さだろうか。

まず、最初に戦ったのは、下半身とグレートサイヤマンである悟飯。この時には決着はつかなかったものの、終始悟飯が圧倒していた。やはり、下半身だけでは本来の力の半分も満たないほどしか出て意味とみている。戦いのときに最も重要となる手がないのだから当然といえば当然である。

悟空が戦ったのは合体し、もと元の状態に戻ったあとであった。この時、悟飯はパワーもスピードも桁違いに上がっているといっていた。やはり上半身だけ、下半身だけの時に比べても、少なくとも倍以上は強くなっていると思われる。そして一度超サイヤ人3のゴテンクスにやられた後に完全体へと進化し、さらにパワーが上がり、ゴテンクスや悟飯を圧倒するぐらいの力を見せた。最終的には超サイヤ人3の悟空の龍拳で倒された。つまり悟空の超サイヤ人3で倒せなかった魔人ブウやジャネンバよりは劣っていると思われる。

ヒルデガーンの最大の武器は攻撃が当たらないということである。倒すためには唯一実体化する攻撃の瞬間にカウンターを狙うのが一番の攻略法である。つまり攻撃をかわしてから実態になっている間に攻撃を当てるスピードさえあれば、そんなに難しい相手ではなく、超サイヤ人3の悟空の敵ではなかったということである。

タピオンについて

ヒルデガーンの上半身を封印し、オルゴールの中でではあるが、1000年もの間、体内に閉じ込めていたわけだが、タピオン個人の強さはいったいどれくらいの強さなのだろうか。

最初神龍によってオルゴールから復活する際、悟空はスゲェ気だといっていたのでそれなりの実力者であるとは思う。しかし悟飯が圧倒した完全な姿ではないヒルデガーンでも笛なしでは全く対抗できず、あげくには隙を突かれたとはいえトランクスがいなければ簡単にホイに笛を奪われそうになるなど、あまり強く感じない。ここを見るに、もはやトランクスよりも弱いと思われる。ヒルデガーンを体内に閉じ込めていたのも本人の力量というよりは、伝説の笛とオルゴールの力があったからこそである。完全体のヒルデガーンをほんの一瞬ではあったが体内に再び閉じ込めた。ここから見るに精神力は高いようだが、やはり笛が砕けてしまってはなすすべなくすぐに封印が解けてしまった。やはり悟空がスゲェ気だといっていたのはあくまで常人にしてはということであり、もはや超人である悟空たちとは比べ物にならないのはある意味当然ではある。

タイムマシンについて

作中の最後にタイムマシンが登場している。このタイムマシンにタピオンからとトランクスに渡った剣など、原作のセル編に登場した未来から来た大人のトランクスを連想させる最後となっていた。

しかしタイムマシンの登場には少し疑問がある。タイムマシンによって1000年前に戻ったようだが、タイムマシンであるのであくまで1000年前の地球に行っただけである。コナッツ星に帰れるわけではない。あのタイムマシンは宇宙船が兼務であるのか、もしくは1000年前、オルゴールを乗せた宇宙船が残っているのかである。しかしどちらも可能性が低いように思える。ブルマはタイムマシンがあればまた会えるといっていたので、後者はまずない。前者でもコナッツ星は別の銀河であるためにあのまま行けるとは考えにくい。

そうなってくるとそもそも1000年前に戻ることすら意味がないこととも思える。たとえ1000年前に戻ったとしても、別の銀河に流された弟に会えるわけではない。過去に戻りたい一番の理由がこれであるだろうからそれは意味をなさない。さらに過去に戻って弟に会えたとしても、その体内にはヒルデガーンの下半身が封印されたおり、笛もなく剣も譲ってしまったタピオンにはとてもヒルデガーンに対抗できる術を持っていない。過去に戻る考えはかなり軽率であると思う。また、コナッツ星に戻ったとしても、たしかに人々からは英雄として迎えられるのは間違いないだろうが、そこに弟の姿はなく一人で、である。はじめはいいのかもしれないが徐々に虚しさ、孤独が襲ってくるのはまず間違いないと思う。

話が戻るがもし仮にタイムマシンが宇宙船との兼務だった場合、おそらく弟を探そうとしているのではないかと思う。その理由としてはもちろん弟に会いたいという気持ちもあるだろうが、それよりも救おうと思っているのだと思う。

早い話がヒルデガーンの下半身を弟から笛を受け継ぎ、自分の体に新たに封印しようとしているのではないか。弟思いのタピオンなら自分を犠牲にしてでも弟を助けたいと思うはずだ。もちろん上記した通り、弟に会える可能性はかなり低いと思う。しかしそれでも弟をヒルデガーンの呪縛から救うために過去へ戻ろうと決断したのかもしれない。

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他のレビュアーの感想・評価

敵キャラはとても大切!!

本作はドラゴンボールZ 劇場版13作品目の作品であり、いよいよネタ切れ感が否めない1作となってしまった。劇場版とアニメ版はパラレルワールド的な関係であり、関連性がないというのが定説であるため、アニメ版との比較は避けなければならない。が、まずこれまでのドラゴンボールZ劇場版と比較しても、今作の敵(ヒルデガーン)がドラゴンボール的では全くなかった。とても巨大であり言葉も話さず、街を無造作に破壊している姿を見ると知能指数もかなり低いことがうかがい知れる。悟空を含めたZ戦士たちとの意思の疎通が全く取れない敵であり、ただ異常に強いだけ。本作を見たあとの敵キャラの印象が非常に薄かった。また、ベジータ・悟飯・ゴテンクスなど本作最強クラスのキャラが嵐のように攻撃を繰り返すが全く効いている様子はないが、悟空が本作だけに見せた『龍拳』という技一撃で倒れてしまった。それまで、どんな攻撃にもダメージはなさそうだった...この感想を読む

1.51.5
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