たてむすび
「なぁ、お前んちのお手伝いって猫なわけ?」
たしかに。
奉公先のお嬢さんの友達が正しい。
家政婦紹介所から派遣されてきたお手伝いさんが猫だったら、一瞬でチェンジだろうな。
しかしなぜか自然に受け入れるこの世界の人たちは優しい。 イヤミな近所の奥さんも
「猫の家政婦さん」
とか言いながらきっちり受け入れている。
なんていったって、猫村さんは日本語が堪能だ。
二足歩行もできる。
お料理だってなんでもできるし、お掃除もできる。
このすべてが、以前飼われていたぼっちゃんのために習得したのだから大したものだ。
猫村さんは外国に行ってしまったぼっちゃんに再び会うため、お金を貯めて英語を勉強する。
猫村さんよ、ぼっちゃんが行った外国は英語圏とは限らないんだぜ。そもそもあなた、ぼっちゃん一家が外国に行く際に捨てられちゃったのではないか?
そんな一読者の心の声など知る由もなく、ネコムライスを作ったり、女の子はエッグが好きだからとネコムライスエッグにしてみたり、揚げパンを作ったりする。
なんなんだよ!ネコムライスって!やけに美味そうじゃないか!
NHKの『グレーテルのかまど』で再現したらしいが、敢えて見なかった。というか、NHKが猫村さんに着目したのが驚きだ。やるなEテレ。
1日1コマという超ロースピードで発表される本作品。
ネットで読んではいるが、やはりコミックスのほうが展開が早くてよい。それでも1ページ2コマだが。
いずれぼっちゃんに会えますように。
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