暗黒流砂のあらすじ・作品解説
暗黒流砂は、MBSにて1977/11/26~12/24まで毎週土曜日に放送された全5回のテレビドラマである。 1973年12月に発表された森村誠一の同名小説を原作としており、脚本を小川英、主人公・中津和男に北大路欣也を起用したことが話題を集めた。 行政機関を巻き込んだ大掛かりな汚職事件を追う元刑事と励まし勇気づける恋人の姿を中心に描いたサスペンスドラマである。 警視庁捜査2課の刑事・中津和男のもとにある一通の投書が送られてきた。内容は身障者施設の取り壊しに関するもので、その裏に産業庁が関わっているというものである。不正の存在を直感した和男は捜査を開始するのだが、なぜか懲戒免職処分を受け刑事の職を失ってしまう。 戸惑い落胆する和男に対し恋人・純子(酒井和歌子)は勇気づけ、信念を通すようにと励まし協力するのであった。 和男らは再び独自の調査を開始するのだが、有力な証人が次々と姿を消していき、行く手に何者かの力が働いていることを感じる。そんなおり、調査を妨害しているのが意外な人物であることを知る。