家族で観れる!ほんわか笑える、心温まるゾンビ映画。
ありえない、一家に一体のゾンビ逹との日常生活。
異常なはずのゾンビの繁殖。しかしこの町住人にとってゾンビは家政婦であり、ペットであり、家に居て当然の存在と化していた。
こんな首輪一つでどうにかなるものか!外のエリアにはまだ野生のゾンビがうじゃうじゃいるというのに、何と平和ボケした住人なんだよ!!と、つい画面を観ながらツッコミを入れてしまった。
むしろゾンビを飼っていない家庭の方が異常だとさえ言われてしまう始末。こんなにもこのゾムコンの首輪を信用してしまえるものか、こんなにも順応してしまうのかと、ここまでゆるくて笑える映画なのに、内心ほんの少しだけハラハラした気持ちを抱えながら観る。で、やっぱりそらみろ!言わんこっちゃない!状態だ。
男の子との絆に勿論笑いあり、そして不覚にも感動あり!
主人公ティミーとゾンビのファイドとの間に絆が生まれ始める。えらいこっちゃ!この映画に出てくる中でも、せっかくまともな感覚で、唯一ゾンビを警戒しつつ生活していた一家が!!でも確かにこのゾンビはゆる過ぎて麻痺して来てしまうな…愛嬌があり過ぎる。ついつい気にかけてしまう感じだ。
と、ティミーと同じくこのゾンビが可愛く思えて来てしまうのだ。何せ、コミカルな動きに、不器用でちょっとドジっこで、とても一生懸命だ。これは応援せずにはいられない。
又、ティミーを守ってくれる心優しいゾンビだ。ベビーシッターなんかに向いてるんじゃないかな?とアドバイスしたくなってしまうくらいだ。
でも、やっぱりゾンビだった!
どんなに可愛くても、やはりゾンビはゾンビでした。首輪がうっかり外れたら大変、近所のお婆さんを食べてしまった。せっかく仲良くなったのに、ファイドが連れて行かれてしまう…と、気付けば観ていた自分も面白ゾンビに情が沸いてしまっていた。
そうこうしているうちに、町にもゾンビが増え始め、腹の立ついじめっ子逹も色々あってゾンビになってしまった…けど、ティミーのママのおかげでちょっとスッキリ!
心優しいファイドはいじめっ子からティミーを守ってくれる良い奴だ。それになぜだか首輪がなくても、ティミーとママを食べなかった。このゾンビ、きっと生前も子ども好きのいい人だったんだろうな~なんて、ほんわか微笑ましい気持ちで想像してしまった。
そんなファイドを助けるべくティミーと変わり者スタンがゾムコンへ乗り込む・・・んん!?人がゾンビ助けに行くのか~と普通なら思う所だろうが、こればっかりはしょうがない。何故ならファイドがめちゃくちゃ良いゾンビだから。
そんなこんなで、ファイドを助けに来たティミーを助けに来たパパまでゾンビになっちゃったけど、最後は首輪を着けて仲良くハッピーエンド。これ、ハッピーエンドなのか?と思いつつ、面白可笑しい映画だったけど、あくまでゾンビ題材だからもれなく血が出るのは出るし、食べられたりと軽~くグロも無くはないけど、こんな平和で心温まるゾンビ映画は他にないだろう。
笑えるゾンビ映画は他にもあるが、家族で観た後暖かい気持ちになれるのはゾンビーノだけであろう。
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