文科系女子界のハリーポッター
わたしは、るきさん程自由な人を知らない。
20代前半、バイトしてお洒落をしたり、海外旅行へ行ったり、いわゆる自分探しをしていた時に出会ったるきさん。
るきさんの生活は、すこぶる地味だ。
仕事も地味。服も親友えっちゃんのお下がりばかり。遊び場は図書館。
なんとも、地味。
欲とは無縁。
私は現在、結婚し、子供を産み、いわゆる 大人 になった。
歳を追うごとに、欲は減り、私もるきさんになれると思っていた。
しかし、、、お金がほしい!自分の納得する仕事がしたい!子供の保育園はシュタイナーとかがいい!夫に、もっとイクメンになってほしい!
その都度、その環境に合わせて、欲はでてくる。
欲、というより無い物ねだり。
今の自分と雑誌やネット状の情報や、友達知人などとくらべ、他の人をより、より幸せになりたい!などと考えたり、、、
まったく、るきさんになれない。
今の自分と向き合い、心穏やかに、身の丈に合った生活をして、それでいて楽しく。
そんな生活がしたい。それこそが自由なのではないかと、るきさんを読むたびに思う。
そして、るきさんになりたい、などと
またも無い物ねだりが頭によぎる。
そう、おそらくわたしはるきさんになれない。
だって、るきさんは誰々になりたいなんて、きっと思わない。
わたしにとってるきさんは、ハリーポッターよりもファンタジーだ。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)