子どもだったから観れた映画 - 劇場版美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡の感想

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子どもだったから観れた映画

3.03.0
映像
3.0
脚本
2.5
キャスト
3.0
音楽
3.0
演出
2.5

目次

スーパーセーラームーンの頃が一番好きです

ちびうさがキーマンとなるこの作品。始まりはハーメルンの笛吹き男のような人物が子どもを笛を吹いて誘い出し、変な船に乗せて消えてしまうというシーンです。最初はこの童話を思いついてもなかなかハーメルンの笛吹き男と思い出せなかったのですが、映画を観終ってから調べました。銀河系の戦士であるセーラームーンの設定がロマンチックと言いますか、興味をひく題材をベースに物語を作っているなあと改めて思いましたが、上映時間も1時間弱と短く、セーラームーンがビシバシやられても何度も立ち向かっていくというラストでいまいち面白みに欠ける内容だったなあというのが素直な感想です。しかし、スーパーセーラームーンが私は歴代セーラームーンの中でも飛び抜けて好きだなあとも思ったのも事実です。やはりセーラー服が今までと違い、スカートの後ろのリボンがシースルーですけて居て綺麗であること、あとは何と言ってもスーパーセーラーちびムーンがセットであるという点がとても気に入って居て、武器も今までのロッドから剣の形になっているのも魅力を感じました。次の段階がエターナルセーラームーンだったか忘れてしまいましたが、完成型の一歩手前というまだ伸びしろのあるスーパーセーラームーンの映画ということでなんとか観れた映画でした。内容ではなく絵画鑑賞のような見方といっても間違いではありません。脚本をした榎戸 洋司さんは桜蘭ホスト部等も手がける非凡な方ですが、申し訳ないですが、今回は目の保養という形で観させていただきました。ごめんなさい。

手作りクッキー

うさぎのちびうさに対するヤキモチの大人気なさは、あれはうさぎの長所です。あえて言いますが、長所です。最近では女の子のバトルアニメの主人公はみんなこうしてどこか欠点があり、しかし、憎めず、周りが自然と笑顔になって団結力を生む。その中心人物として主人公がいます。当然のことなのですが、いつも自然体で誰とでも自分を偽ることなく接することができますよ、の一面だと私は捉えています。そしてそのことをちびうさは知っていますし、手作りクッキーを作っている時もなんやかんやと喧嘩をしますが、うさぎのおかげでちびうさの居場所ができます。うさぎよりもできることが多く、年下なのにしっかりしていてお利口だという役割をうさぎが作っているんだなあと、主人公になる人物は色々と大変だと私はうさぎを労いたいです。ちびうさは初めてあった少年ペルルに手作りクッキーをあげますが、まもちゃんにあげなくて良かったのかな、と直感で動くちびうさを眺めていましたが、最後はほっぺにチューもしますし、やはり身の丈にあった恋が一番いいのかなと。でも、うさぎのクッキーもちびうさのクッキーも焼きすぎですよね。だいぶ焦げ茶色だったかと思います。

セーラームーン、そんなものを食べてはいけない。

シリアスな展開が続くかと思えば、公園の遊具を幻覚でドーナツだと思い込み食べようとするセーラームーンにタキシード仮面はセクシーな声で「セーラームーン、そんなものを食べてはいけない」と制止し、笑いを誘ったり、アニメのセーラームーンは忙しいなあと改めて思いました。どうしてかタキシード仮面が登場すると一気にギャグ感が出てきてしまうんですよね。嫌いではないです。セーラームーンRの映画では紳士服のマネキンに紛れての登場シーンだったり、かと思えば生身は人間ですから、あっという間に敵にやられてしまったり、助けに来たのか心配をさせに来たのか、とりあえず私は場を和ませるキャラクターとして認識しています。タキシード仮面ファンの方、申し訳ないです。

スーパーセーラーちびムーンのピンチ

ピンクのハートのブローチなのですが、今でも欲しくてたまらなくなります。可愛いです。音が鳴ったり光ったりしなくていいので、手元に置いておきたいと思っています。それほどの魅力を発しているスーパーセーラーちびムーンですが、今回は囚われの身となってしまいます。今思えばセーラームーンたちは飛べないんですよね。特別な空間では飛んでいるのですが、すごいジャンプ力があるだけで空中を自由に飛ぶことができないんだとこの作品を観て気がつきました。船に乗せられ敵の大玉にエナジーを奪われ、スーパーセーラーちびムーンは変身も解けてしまいます。気絶してしまい、ブローチからはピンクのリボンがひらひらと揺れるだけで彼女を守ることができません。そのピンチにウラヌスとネプチューン、プルートが駆けつけるのですが、やはり歯が立たず、スーパーセーラームーン頼みになってしまう展開はちょっと見飽きてしまいました。それまで体力の温存なのか、スーパーセーラームーンはあまり戦いません。しかし、ちびうさの作ったクッキーを食べて戻ってこれないと言われるブラックドリームボールの中へ飛び込んでいきます。そこはやはりセーラームーンですね。かっこいいです。しかし、やられたい放題されるのは観ていて不快でした。まずすべきはちびうさ救出で、脱出してから敵を倒しても良かったんじゃないかと冷静に思ってしまいました。最後はみんなの力をもらって倒すのですが、スーパーセーラーちびムーン、もっと観たかったなあと。欲を言ってしまうと、スーパーセーラーちびムーンが大活躍する映画にして欲しかったと思いました。ほとんど返信しているシーンがなかったので、残念でした。

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