泣ける
泣ける話でした。ある日一緒に住むことになったハルトと柚希って所はよくある恋愛物の進み方だなって思って読み始めました。はるとは同じ高校の神崎が好きで転校生で美少女のゆずきとの三角関係が始まり、柚希のことを苦手としていたハルトの気持ちが少しずつ変わっていく姿はとてもよく描かれていると思います。子どもの頃に祭りで迷子になっていた柚希と出会っていたというエピソードは話の深みを増す効果もあってとてもすごいと思いました。神崎から気持ちが柚希に移っていく姿は男の心代わりのしやすさを上手くちゃんと表現していると思う。女子目線では、自分から柚希に気持ちが移っていくのを知ってから逆に追いかける方に回っていく神崎は、腹黒さもありつつ憎めない可愛さも持っていました。東京に柚希が帰り、連絡が来なくなって心配になり迎えに行くハルトの男らしさもありましたね。柚希には新しい彼氏がいて、その彼氏がハルトの同じクラスで最初の友だちだったって話は恋愛物のドロドロとした関係を表現しつつ、青春時代の爽やかな恋愛を上手く中和して描かれていると思います。その後、あすかと付き合うも柚希とよりを戻し、友人との関係がギクシャクするも最後はみんなに祝福されハッピーエンドになるのは定番ですが、とても面白い作品でした。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)