ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空を見て感じたこと
目次
悟空は超サイヤ人になれたのか?
タイトル命に超サイヤ人だと書いてあるので、どういう展開で変化するのか、期待に胸を躍らせながら見ました。ですが、中々そのような場面は登場せず焦れていた時に、悟空が激怒をして変身をしました。スラッグを圧倒したのですごいと感じましたが、状態はすぐに解けたので残念な気分になりました。
登場人物達の会話によると、悟空は無意識のうちにこの力を発揮したみたいです。なので、完全な超サイヤ人とは言えない状態だったと思われます。ただ、気が大きく上がっていると言ったキャラがいたため、強さの面では超サイヤ人と同じだったと言えそうです。この世界では気が強さを表しているので、そう判断できます。
映画の中では地球が舞台でしたが、原作ではナメック星にいる設定だったので、超サイヤ人にするのは無理だったのかもしれないです。それにこの時に完全な変身ができてしまったら、強さ面でのバランスが大きく崩れてしまいます。そうなると、戦闘力のインフレということになり、悟空の相手になる人物がいなくなります。なので作者は、悟空が最強になってしまうと面倒と考えたのでしょう。
互角に戦える相手がいれば、読者も手に汗握りながらその場面を見てくれます。ですが、最強になれば一方的な戦闘で終わるので、退屈と判断できる展開になりがちです。こう考えると、作者は強さのことで頭を悩ませていたことがよく分かります。
スラッグはどうやって部下を集めたのか
ナメック星人でもあるスラッグは、自身の手で部下を作ることができます。口から卵のような物を吐き出し、その卵から孵化することで仲間を増やせるはずです。ですが、疑問に感じたのは、ナメック星人以外の人物しかいなかったことです。ナメック星人の特徴は、顔から肌まで全てが緑色なことです。ところが、部下には緑色とは無縁な人物で構成されており、どうやって彼らを仲間に加えたのかと思いました。しかも、スラッグは失敗した部下に厳しい性格だったため、部下のためにならない上司に見えました。
部下達は皆スラッグ星の原住民で、太陽の光を浴びてはいけない特性があるみたいです。パイロットのような姿をしているのは、これが理由のようです。ナメック星から移住をしたスラッグは星に居座ったので、独裁者のように振舞って、徴兵をして部下を集めたのかもしれないです。
かつてのピッコロ大魔王のように、口から卵を吐き仲間を増やす動作は見られなかったです。作者が仕様を変更したのか、それとも他に思惑があるのか謎です。
チチの声優が変更されていた理由
悟飯の名を呼ぶ時におかしいと感じたので、最後のエンディング部分を見てみると、声を担当する人が変更されていました。これは産後の育児休業が理由のようです。
仕方がない面もあるので、気にしない方が良さそうです。
ヤムチャが出なかったのはなぜか
ウーロンとバブルス、そして亀仙人が出ていたので、個人的にはヤムチャも出してほしかったです。ですが、原作の時間帯に合わせてみると、ヤムチャは界王様の元で修業をしている最中でした。かつて悟空が界王様の所でしていたように、猿を追いかけながら修業をしている場面が頭に浮かびます。
ピッコロが映画にいる理由は、恐らくですがナメック星にいた設定を地球に持ち込んだためです。仮にヤムチャが出ていたとしても、戦闘力的に悟空と差ができているため、クリリンと同じくらいの活躍で終わったと判断できます。
ナメック星人が口笛に弱い設定は原作にはなかった
悟飯がピッコロの指示に従い、口笛を吹くとスラッグは突如として苦しみ出しました。この設定は原作にはなかったもので、映画から生み出されたオリジナル要素と見て良さそうです。映画を面白くさせる設定ですが、従来からのファンの間では、おかしいという声が出ても不思議ではないです。
悟空が子供時代から知っていたと仮定すると、それは青年期に神様の元で修業をした際に、神様から教わったはずです。同じナメック星人の姿をした人物はいないため、他からは知りようがないです。そして天下一武道会の決勝戦で口笛を吹き、ラディッツを完膚なきまで叩きのめす悟空の姿、想像すると笑える場面です。面白いですが、悟空の持つフェアプレイの精神に欠けているため、吹かない可能性の方が高そうです。
ドラゴンボールを集める場面が省略されたのはなぜ
これは、ボールを集めて願いを叶えるのがメインではなく、スラッグ達一味と悟空達の戦いが主題になっているからです。冒険ではなくバトルが多い作品に変化したため、戦闘面を多く出す方が人気につながると判断したのでしょう。
スラッグが神龍に願いを伝える場面も時間が短縮されています。若さを取り戻すのが目的なら、もう少し時間をかけても良かった気もします。ただ、映画は時間が決まっているので、時間を用意できなかった面もありそうです。
過去の作品を見ている人にとっては、複雑な心境と言えそうです。ただ、アニメ版の中では、ボールを探している場面の描写も用意されているため、こちらを見て楽しむといいです。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)