登場人物、動物の裏事情考察 - 『たまゆら~卒業写真~』第1部 芽-きざし-の感想

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『たまゆら~卒業写真~』第1部 芽-きざし-

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映像
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ストーリー
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キャラクター
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声優
5.00
音楽
5.00
感想数
1
観た人
1

登場人物、動物の裏事情考察

4.54.5
映像
4.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
声優
5.0
音楽
5.0

目次

すずねと巧美

ぽっての写真部に新しく入ってくれた二人、進藤巧美と前川すずね。現在2年生のすずねのほうは1年生だった昨年はかなえ先輩の追っかけをしていたということなので、昨年度の写真部の活動の片隅、画面に出てこないところにいたのかもしれない。かなえ先輩の一挙手一投足を観察し、それを毎日のように当時中学3年生の巧美に話している姿が容易に想像できる。「そんなにかなえ先輩のことが好きなら写真部に入ればいいのに」「そんな、わたしなんて」という会話が繰り返し展開されていたのだろう。「わたしがすずねえと同じ高校に入るから、一緒に写真部に入ろう。でもその時にはかなえ先輩はいないけど、いいの?」「それでいい。約束だよ。」という約束が交わされていたに違いない。そして巧美は無事に竹原南高校に合格、二人が写真部に入ってきてくれた、ということである。

かなえ先輩とさよみさんが通っている大学はどこなのか

宇宙惑星システム工学に進んだかなえ先輩。学部は違うがかおるの姉さよみと同じ大学だという。つまり、この大学は学部が複数存在することになる。かなえ先輩の学部は理系学部。しかしさよみさんには理系のイメージは感じられない。理系の学部はそこそこ忙しいはずで、神出鬼没なさよみさんがとっているとは思えないし、何より、さよみさんは理系の科目が得意とは思えない。さよみは文系の学部と推測する。となると、文系の学部と理系の学部を併せ持つ大学になる。加えて、竹原からそう遠くないところに存在する大学ということが推測できる。これらから考えると、国立の広島大学ということになるだろう。もちろん先のかなえ先輩の所属する学部は実在しないが、広島大学であれば竹原から十分通える距離である。ただ、かなえ先輩はともかく、さよみさんが合格できるのかがはなはだ疑問ではあるが。ま、運が強いから、そこは運でカバーしたということにしておこう。

白ももねこはどこにいたのか

卒業写真シリーズになっていきなり登場した白ももねこ様。白と言っても体の色自体はももねこ様はほとんど変わりがなく、目と耳の形とひげの数の違いくらいしかない。しかし、今までどこにいたのだろうか。これまでのシリーズでは一切登場しなかった。物語の陰にいたのかもしれない。ももねこ様がぼってたちの行く先々に現れたように、白ももねこ様はぽってたちが行く場所をあえて避けて移動してたということも考えられる。ももねこ様が鋭いアンテナでぼってたちを付け回すのなら、逆の、絶対に会わないようにするアンテナがあってもいいだろう。また、もしかしたら白ももねこ様は巧美の追っかけだったのかもしれない。つまり、ももねこ様がぼってたちを追いかけるように、白ももねこ様は巧美を追いかけていた、と考えることもできる。それならば、巧美が写真部に入ってぼってたちとかかわってきたことで白ももねこ様と会う機会も出てきたことの説明がつく。

志保美さんの葛藤

この話では志保美さんがいなくなってしまうことを知ったぽってが、志保美さんの存在の大きさに気付かされるわけであるが、逆に志保美さんにとっても、ぽっての存在が大きかったことを表している話でもあるだろう。志保美さんからすればぽっては、大勢いるファンのうちの一人にすぎないはずである。しかし、今やとても大きな存在になっている。ファンレターをもらったとはいえ、竹原に来てぽってに会って、2年近く竹原に住むまでになってしまったのだから。ぽってに最初にもらったファンレターに入っていた写真に自分を重ねていたのだろう。写真を好きになったころの自分と重なるところがあり、自分の原点として、仕事で行き詰ったときなどにぽっての姿を見ることで自分の気持ちを再確認するような感じではなかったのだろうか。そういう意味で、志保美さんにとっても、ぽってはいて当たり前の存在になっていたのだと考えられる。だからこそ、竹原を離れるにあたって、本当に東京に行くべきか悩んだし、ぽってにどういえばいいのかについても散々悩んでなかなか言い出せなかったと推測できる。志保美さんとぽって、とてもいい関係になった。

横須賀組

最後にすっかり仲良くなっていた横須賀組の二人の将来について考えてみたい。「留学」ということを決めた二人であるが、一緒に行くんだろうな、という想像はできる。どこに行くのかは未知数であるが、ともちゃんのほうがいろいろ行きたい場所があるようである。どこに行くことに決めるにしても、二人でじっくり相談して決めそうであるが、考え方が似ているところがあるので、案外行きたい場所の候補が一致してすんなり決まってしまいそうである。予想としては作中に触れられていたポルトガル。そこからの留学生の話に興味をもって、実際に行ってみるのではないだろうか。もちろん、1つの国だけとは限らず、ヨーロッパ各地を回っていろいろな文化、ものの考え方を吸収して帰ってくるのではないだろうか。

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