戦闘シーンがより見どころになりました
ストーリーはアニメ版とほぼ一緒
この映画は魔法少女リリカルなのはの1期を映画にしたものです。ですので、アニメを見ていた方はもう流れも知っているかと思います。13話あったものを2時間近くにまとめているので、少し急展開にも感じますが、うまくまとまっていて、初めて見る人でも違和感なく楽しめると思います。ただ、日常ものであったり、ゲームの原作を意識して作られていたアニメ版とは異なり、映画では戦闘シーンを始めとしたアクションシーンが見者になっているような気もします。
細かい設定の変更
なのはのバリアジャケットのデザインやデバイスの形状もアニメ版とは異なっています。とくにバルディッシュの声は「ん?」とおもっちゃいますが、聞き取りやすくなっているのでむしろ良くなったのではと思います。あとは設定の変更ではないのですが、フェイトの母親であるプレシアの過去が多く出ています。自身に起こった悲劇がアニメ以上に描かれており、フェイトへの仕打ちには目を塞ぎたくなるものですが、実の娘に執着してしまった結果、ああなってしまったのだと頷ける気もします。また、本映画ではプレシアの使い魔であるリニスも出てきます。新キャラのように見えますが、ドラマCDやアニメでも少し出ていました。
なのはをアニメで見ていた方はぜひもう一度
なのはシリーズの一番の見所は戦闘シーンです。特にジュエルシードをかけた決闘のシーンはアニメでも印象に残っているのではと思います。劇場版ですと、管理局側が用意した空間でお互いが戦います。戦闘シーンにものすごくこだわりを感じ、飛んで切る時の飛行音や魔法をぶつけあっている時の銃弾のような音は、見ていて引き込まれるものでした。アニメ版以上に魔法の種類が増え、ここぞというときに使う魔法も大掛かりになっていました。最後のスターライトブレイカーはためている時に成長してるかのような心臓音も聞こえました。威力は相変わらず強力でしたが・・・・。
戦闘シーンが喜ばれていることを意識してなのか、どうしてこんなカットを追加したんだって思うぐらい、だいぶ凝った作りをしています。その分日常パートが削られて寂しい気もしますが、時間の制約上仕方のないことだと思います。
アニメの流れを踏襲しつつも、オリジナルの要素や過去の回想といったシーンが追加され、見どころでもあった戦闘シーンがさらにかっこ良くなっています。アニメ版のパラレルワールドとして描かれているとのことですので、アニメファンの方にもぜひ見ていただきたい作品です。
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