好感持てるが色んな意味でちょっと惜しい
テレビドラマとして見るのなら良作色んな意味で、この監督の一番いい時期は過ぎ去ってっしまったのだろうなあ、と思いつつ、久々にラッセ・ハルストレム監督の作品を見ましたが、予想外に健闘していると感じました。ですが、けして悪い印象は持たなかったのだけど、映画らしい大柄な器というか、詩的な味わいというものが感じられず、良くも悪くも分かりやすく整理整頓されて語られている感があって、物足りなさのようなものを感じてしまいました。優れた映画を見ると、あまりの緻密さにくらくらとさせられます。考えに考え抜かれた、さらに作り手の能力を超えたある種の奇跡のような調和と普遍性にときに圧倒させられ、「言葉にならないかたまり」のようなものをまるごと受け取るというのが、自分にとっての映画を体験するということなのだと感じていますが、そういう感慨をこの映画から受け取る事はありませんでした。クライムサスペンスであり、ラブロマ...この感想を読む
3.63.6
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