インビジブルのあらすじ・作品解説
インビジブルは2000年に製作されたSFホラー映画である。 国家最高機密の研究プロジェクトでリーダーの天才科学者セバスチャン・ケイン率いる7人の科学者たちは「生物の透明化とそこからの復元」を目標に日々研究していた。研究チームは動物を透明にするところまでは成功しているのだが、人体を透明にするまでは至っていない。 だがある日、セバスチャンは人体の透明化に成功し、また復元する方法も突き止めたのである。本来ならこのことを上司である国防総省のクレイマー博士に報告しなくてはいけないのだが更なる名声を求めるセバスチャンはこのことを報告せず、チームの反対を押し切り人体実験の被験者となる。実験は成功しセバスチャンは透明人間となりこの状態を楽しむがいざ復元の段階になると失敗に終わる。 やがてセバスチャンは透明の状態に苛立ちを覚え透明人間であることを悪用し不法侵入や女性を暴行する。このことを重く見たチームは国防総省に報告しようとするがこれを機にチームのメンバーたちや国防総省の人間たちの殺害を企てる。
インビジブルの評価
インビジブルの感想
透明人間になったら??
透明人間をテーマにした作品。『透明人間になったら何をしたい』みたいなことがあると思いますが、それを表現した作品でもあります。透明人間の表現もとてもリアルです。同時に、透明人間になったことで自身の欲望に正直に、そして徐々に歯止めが利かなくなってきているのが怖いなと感じます。自身の欲望に忠実になった透明人間が街に繰り出したらどうなるのか?ある意味なんか映画として、メッセージも深いものがあるなと思います。ホラーの要素が強い印象がありますが、先ほども述べたとおり、人間の理性、欲望に何が関係しているのかを感じさせる映画です。要所要所でちょっとグロテスクなシーンもありますが、全体として十分楽しめる作品です。
透明になることで剥き出しになる狂気
ポール・バーホーベン監督の、透明人間をテーマにしたサスペンス風の作品です。ケビン・ベーコンさんが演じるとある天才科学者が自ら、透明人間の研究の実験台となるのですが、ある理由で戻れなくなってしまったことでだんだん雰囲気が変わっていきます。透明になる過程での血管などのCGが綺麗で、すごいなと思いました。ああゆう気質の人が透明になったら、やっぱり自制がきかなくなってあんな事までしてしまうのかと思いましたが、最初は別に悪人ではなかったので、ちょっと可哀想だなぁとも思いましたね。まさに悲劇、という感じです。でも透明になるなんてシステムは自然界ではあり得ませんし、いざそうなって戻れなくなってしまったら、誰でも不自然に気が狂い、欲望がエスカレートしていく可能性があるのかも知れません。そういった意味でも恐い映画だなと思いましたが、映像も綺麗で終始ハラハラドキドキできて楽しめました。この感想を読む
透明人間になれたら、なにをしたい?
もしも透明人間になる事ができるなら?人間誰しも、一度はそう考えたことがあるとは思います。私もそんな「もしも」を考えた事があるのですが、服まで透明にはできないから冬は寒そうだなあとか、、食べたものが胃の中で丸見えになるから無銭飲食はできないなあとかで、結局は覗きくらいしか使えないな、というどうしようもない結論に辿り着きました。他に有意義な使い方ってありますか?そんな長年の疑問を抱きつつ観る事になった本作。もう主人公が気持ちいい程やりたい放題し放題。透明になったら人間って脳みそのタガが外れるらしい。そりゃ常時裸で誰にも見咎められないってだけで、気持ちは野生に返ろうというものです。結論「透明人間になると、人殺しが上手くなる」まぶたも透明になるらしく、明かりがつくと眩しさに耐えられないという描写がやけにリアルでおもしろいと思いました。この感想を読む