野ブタ。をプロデュースの評価
野ブタ。をプロデュースについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
野ブタ。をプロデュースの感想
いじめられてない子が幸せというわけではない。
この本を読んだとき、自分の学校生活を思い出しました。いじめる子もいて、いじめられる子もいてそれには、理由があるようなないような、という感じでした。大人になって、ここに描かれている学校生活を読んでみるとあの時は分からなかったけど、今なら分かる、という事があって改めて学校生活って大変だなと思いました。主人公の修二は、人間関係でも器用でうまくやって人に好かれていくタイプ。でも、それは計算ずくのことで、いじめられてないけれど素の自分を隠している子。そんな彼の前に、転校生、メガネでデブのイケてない小谷信太が現れる。すぐに「野ブタ」とイジメられる彼を修二がクラスの人気者にしたてあげていく、というお話。話も面白かったし最後には、修二が素の自分を出せるようになるという読後感のいい、お話でした。