三銃士の評価
三銃士についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
三銃士の感想
フランス的人生観
Les Trois Mousquetaires(三銃士)この物語でダルタニャンが主人公で出てくるが正に波乱万丈である。先に述べておくがこの書物は当時デュマが新聞に連載物として載せていたものを書物にしたものである。それにしてはあまりに巧いので感嘆してしまう。アトス・ポルトス・アラミスと手を組む前に危うく決闘をしそうに為るところなどがまさにフランス的であり読んでいて年甲斐もなくワクワクしてしまった。少しネタバレに為るがミレディーと云う悪女が三銃士に与えた遺恨はすさまじい。けれども終わりまで本人たちはミレディーの正体に気づかなかったのである。人生とははかなくも面白い。しかしそこには常に復讐と愛情が混じりあった人間たちが棲んでいるのである。